2016年01月21日

強い抗酸化作用

 著者(椛田)らは、スイゼンジノリの新たな機能性について注目し、まず、抗酸化活性について検討しました。
図2は、ロダン鉄法による抗酸化活性試験の結果です。この表から明らかなように、各試料最終濃度0・02%において、スイゼンジノリは、市販の抗酸化食品として広く知られている緑茶およびα―トコフェロールや合成抗酸化物質のBHA(ブチルヒドロオキシアニソール:酸化防止剤)よりも強い抗酸化活性を示しました。
また、抗T型アレルギー活性の指標のひとつとされるヒアルロニダーゼ活性阻害試験の結果(図3)から、市販食品中でヒアルロニダーゼ活性阻害が高いといわれている緑茶のメタノールエキスよりも約3倍強い活性を示しました。
したがって、スイゼンジノリは、抗酸化食品あるいは抗アレルギー食品としても有望であることが示唆されました。
今後、スイゼンジノリは、カルシウムや鉄分の補給だけでなく、新たな機能性食品の素材として活用される可能性があります。 最後に、江戸時代から現在に引き継がれているスイゼンジノリの加工品(写真18)と製粉会社との共同開発である、スイゼンジノリ入りそうめん・華水前寺(写真19)を紹介して、この章を終えたいと思います。。

スイゼンジノリ
新発見「サクラン」と伝統の スイゼンジノリ

posted by ハートマン at 10:22 | スイゼンジノリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スプーン一杯で洗濯機がどろどろ

 ヒアルロン酸は化粧品用の保湿剤として有名な多糖類ですが、保水力の大きいのは分子量が高いことが理由の一つです。そこで、“超”超巨大分子であるサクランの保水力を実験的に求めてみました。
測定方法はティーパック法という一般的な方法を少し改良したもので、おおよそ8ミクロンの孔を持つろ紙の上にサクラン水溶液を乗せ、水がろ紙を通り抜けて滴り落ちるかどうかを観察します。もし水が落ちてこなければ保水されていると考えます。この方法で保水できる最大の水の量を保水力としました。
まず、ヒアルロン酸の保水力を測定してみますと、1200倍という値がでました。これは一般にヒアルロン酸が示すといわれている保水力の値とあまり変わりませんでした。
一方、サクランはというと、6100倍という期待通りのすごい値となりました。これは、洗濯機の中にスプーン一杯のサクランを入れるだけで洗濯機全体がどろどろの水溶液となってしまうことを意味しています(写真11)。

スイゼンジノリ
新発見「サクラン」と伝統の スイゼンジノリ

posted by ハートマン at 10:21 | スイゼンジノリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

幕府への献上品として珍重されたスイゼンジノリ

 スイゼンジノリは、200年以上前(江戸時代)から、細川藩(熊本)では「清水苔」、秋月藩(福岡)では「寿泉苔」の名称で、幕府への献上品として大切に保護・育成され、高級郷土料理の素材として珍重されていました。
 すなわち、明治時代にスリンガーが学術的に世界に紹介する以前から、伝統食品としての地位を持っていました。
 スイゼンジノリの所属するラン藻の種類は、約1500種にのぼり、熱帯の海から氷海、砂漠までいたるところに分布しています。
 しかし、現在食用として利用されているラン藻は、スイゼンジノリとフラミンゴのえさとしても有名なスピルリナくらいです。スピルリナは、培養が比較的容易なため、健康食品などの材料としても広く利用されています。
 スイゼンジノリに、外形や大きさが類似した近似種には、イシクラゲとアシツキがありますが、イシクラゲ(Nostoc commune)は、芝生上などに生育する地上藻であり、細胞は単細胞ではなく糸状体よりなっています。
 カワタケとも呼ばれるアシツキ(Nostoc verrucosum)は、河川上流の清流中で岩や水草に付着して生育し、外観はスイゼンジノリと非常に似ているが、これも糸状体よりなり、スイゼンジノリよりも広い範囲に分布しています。
 江戸時代から、黄金川(現・朝倉市)で養殖されているノリは、川茸(カワタケ)とも呼ばれていますが、これは、スイゼンジノリです。

スイゼンジノリ
新発見「サクラン」と伝統の スイゼンジノリ

posted by ハートマン at 15:26 | スイゼンジノリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サクランで犬も猫も毛が生え始めた!

 サクラン水溶液を化粧水として使用すると、あまりにも肌の調子がよく、皺さえも浅くなるように感じます。非常に不思議に思い、いろいろなことを試すようになりました。
 例えば、実家で飼っている猫に実験対象になってもらうことから始めました。というのも、この猫は毎年夏になると蚊に食われ、すぐに顔中の毛が抜けて、さらに爪で掻きむしるので哀れな顔になってしまうのです。
 これを何とか治してあげられればと、サクランのスプレーを毎日、噴霧してあげることにしました。すると、少しずつ傷が治り、また痒みも穏やかになるようで、あまり掻かなくなりました。1〜2ヶ月も続けると何と毛が生えはじめ、見た目も非常に良い状態となりました。
 これはすごいということで、スイゼンジノリを養殖している業者さんにこのことを報告すると、業者さんは飼っている犬を対象に試したようです。この犬は木陰で寝るのが好きなようで、寝ている間によく毛虫にさされ、背中の辺りの毛が抜けて、これまた可哀想な状態となるようです。ところが、サクラン水溶液を噴霧するとやはり皮膚の状態が良くなり、毛が生え始めたというのです。

スイゼンジノリ
新発見「サクラン」と伝統の スイゼンジノリ

posted by ハートマン at 15:24 | スイゼンジノリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする