2016年08月20日

ビタミンB12

基本的な働き/赤血球の合成に必要
 ビタミンB  は抗悪性貧血ビタミンともいわれ、葉酸と同様に、正常な赤血球を作るのに不可欠のビタミンです。この二つのビタミンは、働く場所は異なるものの、体内では常に協力しあって働いており、どちらが欠けても正常な赤血球を作ることができません。

欠乏症/悪性貧血
 欠乏症も葉酸と同じで「巨赤芽球性貧血」と呼ばれる悪性貧血が生じてきます。またB  が欠乏すると、葉酸の利用(補酵素型への変換)がうまくいかなくなって、結果的に葉酸欠乏を招くことにもなります。

上手な取り方/菜食主義者は要注意
 B12の栄養所要量は、成人で二・四μgとされています。ごく微量ですから、欠乏の心配はほとんどありません。
 ただし、食事でとったビタミンB  を体内に吸収するには、胃の粘膜が分泌する特別なたんぱく質(内因子)が必要なので、胃を切除した人は、胃がある程度の大きさに回復するまで注射でB12を投与し続ける必要があります。
 また、B12は植物には含まれていないため極端な菜食主義者では欠乏しやすく、菜食偏重の母親から生まれた子供は、乳児期から欠乏状態の例が多いという報告があります。少量でもB12の豊富な動物性食品をとることが望まれますが、それが無理な場合は海藻類の摂取をおすすめします。ある程度のB12 補給源にはなります。


※表省略




各種ビタミンのはたらき
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posted by ハートマン at 20:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葉酸

基本的な働き/細胞を作るのに必要
 葉酸は、アミノ酸の代謝や核酸の合成、たんぱく質の合成に必要なビタミンです。細胞の増殖が正常に行なわれるうえで不可欠な栄養素です。

欠乏症/悪性貧血
 葉酸が不足すると、細胞の増殖に支障が出てきます。特に、葉酸不足の影響を強く受けるのが、骨髄中で活発に作られている赤血球です。
 赤血球の中の、酸素を運ぶ役目をもつたんぱく質(ヘモグロビン)の合成がうまくいかず「巨赤芽球性貧血」という悪性貧血が引き起こされます。

上手な取り方/濃緑色の葉野菜に豊富
 栄養所要量は、成人で二〇〇μgとなっています。また、許容上限摂取量は一〇〇〇μg(=一mg)です。
 葉酸が欠乏することはあまりありませんが、細胞分裂の盛んな胎児にとって重要なビタミンと思われますので、妊婦は葉酸の豊富な濃緑色の葉野菜を積極的にとることをおすすめします。



各種ビタミンのはたらき
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posted by ハートマン at 18:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナイアシン

基本的な働き/B  との共通性が多い
 ナイアシン(ニコチン酸)も、B2と同様に三大栄養素のさまざまな代謝(酸化還元反応)に補酵素として関与します。B2と共同で働くことが多いのですが、ナイアシンは生体内に最も多量にある補酵素なので、所要量がB群の中では抜きんでています。

欠乏症/中南米に多い皮膚炎
 ナイアシンが欠乏すると、ペラグラ(イタリア語で「荒れた肌」の意)と呼ばれる病気が生じます。これはアフリカなどに多い病気で、紅斑・水泡など皮膚炎のほか、下痢、食欲不振、精神神経症状をともなうことが知られています。日本では、ナイアシン欠乏はほとんどみられませんが、アルコール依存者に発生した例があります。

上手な取り方/体内で合成できる
 ナイアシンの栄養所要量は、成人男性で一六mg、成人女性で一三mgです。
 ほかのB群に比べて必要量は多くなっていますが、体内でもトリプトファン(必須アミノ酸の一種)を材料に少量作られるため、不足する心配はまずありません。そこで所要量は、正確にはナイアシン当量(NE)と書きます。ただし、トリプトファンからナイアシンを作るときには、ナイアシン自体も必要なので、所要量は満たしておくことが大切です。

過剰症/血管拡張や顔の紅潮
 ナイアシンは水溶性ビタミンですが、過去に過剰症がみられた例があります。食肉などの生鮮食品に、発色補助剤として添加された結果、それを食べた人に血管拡張や顔の紅潮などが起こったのです。その後、生鮮食品へのナイアシンの使用は禁止されています。
 成人の許容上限摂取量は三〇mgです。



※表省略



各種ビタミンのはたらき
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posted by ハートマン at 16:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビタミンB2

基本的な働き/発育の促進に必要
 ビタミンB2は、三大栄養素のさまざまな代謝(酸化還元反応)に補酵素として関与します。B2が、発育促進に必要なビタミンと言われるのはこのためです。

欠乏症/皮膚・粘膜の炎症
 ビタミンB  の欠乏は、皮膚・粘膜の炎症として現われます。口内炎や口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などが典型的な症状です。
 かつて津軽地方で多発した「シビ・ガッチャキ症」(皮膚症状と痔疾)は、低たんぱく食と白米の過剰摂取によるビタミンB  欠乏が原因と考えられています。

上手な取り方/抗生物質の連用に注意
 ビタミンB  の栄養所要量は、成人男性で一・二mg、成人女性で一・〇mgです。
 抗生物質や向精神薬(睡眠薬・鎮静剤など)を連用すると、B  欠乏が生じる場合があるので注意しましょう。


※表省略


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posted by ハートマン at 14:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする