2016年08月26日

新型EPA発見秘話

EPA

新しい発見というのは、常に、“ヒラメキ”力から始まります。
わたしが、魚の腸内にEPAを生成する細菌がが存在するのでは、と思い立ったのは、フグの毒がきっかけでした。
一九八五年に、フグ毒はフグの腸内細菌がつくっているとの報告が発表されたとき「あっ、コレだ」とひらめいたのです。
毒をもつ魚の腸内に毒をつくる細菌がいるとすれば、EPAを含む魚の腸内にEPAをつくる細菌がいても不思議はないわけです。
思い立ったが吉日。わたしは、さっそく漁船に乗り込んで調査を開始したのでした。
あるときはマイナス二〇度の厳冬の中、北海道の漁船に同乗し、またあるときは荒れ狂う海で船酔いと闘いながら――。
そうして一九八六年、相模湾で獲れたアジの腸内から、ついにEPAをつくる腸内細菌を発見したわけです。


もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA

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EPAとDHA

EPA

EPAとDHAは、どちらも魚の脂質に含まれる高度不飽和脂肪酸です。
EPAの分子構造が炭素二〇個・炭素同士が手を結ぶ二重結合が五ヶ所であるのに対して、DHAぱ炭素二二個・二重結合が六ヶ所。簡単にいえば、EPAのほうが少し小さい分子ということです。
わたしたちの体内での働きを見てみると、EPAは循環器系疾患の予防や治療に効果を発揮し、DHAはもっぱら脳細胞や目の網膜など局所に作用するのが特徴です。
最近ではDHAが『頭を良くする夢の新物質』として脚光を浴びているためご存じの方も多いでしょう。
EPAとDHAぱいずれも魚にたっぷりと含まれている栄養素ですから、魚を一匹食べれば両方摂取でき、効能も一度に得ることができるというわけです。
日本古来の魚食がいかにぜいたくなヘルシーメニューであるのかがわかりますね。



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA

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心臓機能の回復に魚食が有効

EPA

魚食で生存率が四倍に!
一九七二年に、デンマークのニールセン博士が、心臓病患者に対して臨床実験を行なった報告があります。
実験では、約二〇〇人の患者を通常食と魚食に分けて、一六〜一九年間にわたっての生存率を比較しています。
結果は下の表を見てわかるとおり、魚を食べていた人のほうが、約四倍も生存率が高くなりました。
毎日の魚の常食が、いかに大切であるかを実感させる報告ですね。

※表省略



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
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2016年08月25日

動脈硬化を抑えて血栓を防ぐ

EPA

動脈硬化は血管の老化現象
動脈硬化とは、血管壁の中に血液中の成分(コレステロールなど)が溜り、硬くなってしまう状態を指します。
一種の老化現象ですから、三〇歳を過ぎれば誰の体内でも少なからず起こります。通常は、進行のスピードは緩やかでとくに問題はありません。
しかし、病気や継続したストレス、喫煙、飲酒、肉食中心の食生活などによって、進行のスピードが急激に速まることがあります。

血管の柔軟性が失われると危険
健康な血管であれば、少しくらい大きな血栓が流れてきても、それを通過させるだけの柔軟性は充分備えています。 たとえば、赤血球が固まって流れてきた場合でも、赤血球の変形能(23ページ参照)と血管の収縮力によって、通過させることは可能です。
しかし、動脈硬化が進むと本来の柔軟性が失われ、血小板や赤血球の固まりが血栓となって血管に詰まり、血流を遮断してしまう危険性がでてきます。
また、血栓が流れてくるのを待たずとも、動脈硬化自体が血管の筒を塞ぎ潰してしまうこともあるのです。
これが心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞を引き起こします。



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
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2016年08月23日

糖尿病の合併症対策に役立つ

EPA

糖尿病で深刻な動脈硬化を抑える
 インスリン非依存性の糖尿病(2型糖尿病)患者さんに魚油を大量に投与すると、血糖が悪化するというデータが以前出ていました。しかし、最近の長期にわたる二重盲検試験などでは魚油の安全性が確認されています。
 また、糖尿病で最も恐ろしいのは、血糖の上昇で誘発される合併症ですが、EPAはさまざまな合併症の予防に役立ちます。
 まず第一に、糖尿病の患者さんは動脈硬化の進行が深刻で、それが虚血性心疾患に発展する例が多くみられますが、EPAは、第一章で紹介したように、冠状動脈の動脈硬化の抑制に大変有効です。血中脂質や血小板凝集能、赤血球変形能などを正常に保つ働きが冠状動脈の動脈硬化を防ぎ、虚血性心疾患の抑制が期待できます。

糖尿病性腎症の初期症状を抑える
 糖尿病性の「腎症」の予防にもEPAの効果が期待できます。腎症は、症状が進行すると腎機能が停止し、血液透析を行わないと生きていけなくなります。日本では現在約  万人の血液透析患者がいますが、その3割程度が糖尿病性腎症による腎不全の患者さんです。また現在新しく透析導入となる患者さんの腎不全の原因のトップが糖尿病性腎症となっています(1998年)。
 EPAは、この糖尿病性腎症の初期症状であるアルブミンの尿中への漏出を防ぐ効果があることが著者らの研究でわかっています。糖尿病の患者さんに毎日  g のEPAを6ヵ月間とってもらった結果、全員で尿中のアルブミン量が低下していました。これが抑えられれば、腎症の発生を最小限に抑えることができると思われます。

神経障害の予防にも役立つ可能性が
 また、糖尿病の重要な合併症である神経障害に対するEPAの効果は、東京慈恵医科大学の森豊氏らが報告しています。
 人工的に糖尿病の状態にしたネズミを4群に分けて「ラード」、「オリーブ油」、「紅花油」、「魚油」をそれぞれ  週間投与した結果、魚油投与群の神経伝達速度の低下が他の群に比べて有意に抑制されました。


EPAは心臓を守る潤滑油
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アレルギー性疾患の予防と改善に

EPA

EPAは「抗原提示能」を抑制する
 アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患の改善にも、EPAを含めたn-3系脂肪酸の効果が確認されています。
 アレルギー性疾患は免疫反応の異常によって起こりますが、EPAはまず第一に、免疫反応の最初のステップである「抗原提示能」の抑制に役立ちます。抗原提示能とは、体の中に入ってきた抗原を処理してリンパ球(T細胞)に渡すまでの一連の働きのことです。この活性が過剰に高まると炎症やアレルギー性疾患の引き金になります。
 著者らの動物実験では、リノール酸を投与したマウスに比べて、EPAを投与したマウスでは抗原提示能が半減することが確認されています。これは逆にいうと、リノール酸の摂取が抗原提示能を倍増することを示し、昨今の日本人のアレルギー性疾患の急増がリノール酸の摂取量の増大に関係していることを強く示唆する結果です。

炎症の原因物質を減らす効果も
 EPAは、炎症を引き起こす重要な原因物質であるロイコトリエンB4という物質の産生抑制にも有効です。
 ロイコトリエンB4は、白血球の膜に含まれているn-6系のアラキドン酸の代謝産物です。アラキドン酸はリノール酸由来の脂肪酸ですから、ここにもリノール酸が関わっていることになります。
 EPAは白血球の膜中のアラキドン酸を減らすとともに、アラキドン酸がロイコトリエンB4を作り出すのも阻害して、ロイコトリエンB4の産生量を最小限に抑えます。
 また、ロイコトリエンB4は、それ自体が炎症促進に働くほか、インターロイキンやTNF(腫瘍壊死因子)といった起炎物質の産生促進にも関わっているのですが、EPAの投与でそれらの産生量も減ることがわかり、最近注目を浴びています。

アトピー性皮膚炎の症状が改善された
 名古屋大学医療短期大学部の鳥居新平氏らはアトピー性皮膚炎に対するn-3系脂肪酸の効果を次のように報告しています。

【調査内容】
 37人のアトピー性皮膚炎の患者さんにn-3系の混合油(EPA+DHA+α-リノレン酸)とオリーブ油を別々に4週間ずつとってもらい、一重盲検法(患者さんにどちらの油がn-3系か知らせない検査法)で判定しました。

 【結果】
 n-3系投与中のほうが皮膚症状が改善し、有用あるいは非常に有用と答えた人が  %、やや有用以上が  %となりました。

気管支喘息にも有効?
 グリーンランド人には気管支喘息患者が少なかったことから、EPAなどのn-3系脂肪酸の気管支喘息に及ぼす影響に関しても、以前より調査がなされてきました。
 東京慈恵医科大学の永倉俊和氏は、小児の気管支喘息患者に対する魚油カプセルの効果を次のように検討しました。

 【調査内容】
 19人の気管支喘息児(4〜17才)を2群に分け、一方に精製魚油カプセル(EPA+DHA)を、もう一方にオリーブ油のカプセルを投与し、10ヵ月間観察し、二重盲検法で比較検討しました。

【結果】
 精製魚油投与群では対照群であるオリーブ油投与群に比べて、アセチルコリン吸入テストによる気道過敏性が有意に改善し、また喘息発作点数からみた喘息の症状も有意に軽減しました。
 現在までのところ、気管支喘息に対する魚油またはEPAの効果については数多くの報告が知られていますが、効いたというもの、効果がなかったとするものと様々あり、有効性は必ずしも明らかにはなっていないようです。ただしこのような長期間での検討から、副作用がほとんどないことを考えると、基礎治療薬として使用できる可能性があると思われます。



EPAは心臓を守る潤滑油
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血行をよくして動脈の負担を軽減

EPA

EPAは赤血球の変形能を高める
 血液に粘りが生じてドロドロしてくると血管の内壁にストレスがかかって内皮細胞を傷め、これも動脈硬化を促す原因になります。EPAは、こうした血液粘度の上昇を防ぐ上でもおおいに有効です。まず第一にEPAは赤血球の変形能を高めます。
 赤血球は直径が毛細血管の内径を上回るため、通常は空気の抜けたゴムボールのような柔軟性を生かして、U字型に変形しながら毛細血管を通過しています。この柔軟性を保つのに欠かせないのが赤血球の膜に含まれるEPAです。
 EPAが不足して、赤血球本来の柔軟性が失われると、毛細血管の通過が困難になるほか、血液粘度も高まって血圧が上昇しやすくなります。

EPAの投与で血液がサラサラに
 著者らは、千葉県の農村と漁村の住民を対象とした調査で、魚の摂取量の多い漁村住民のほうが赤血球の変形能が高く、血液粘度が低いことを確認しています。
 さらに、7人の健康な成人に、漁村住民とほぼ同じ量の魚油(EPAで1日1.4g)を4週間とってもらった実験でも、赤血球の変形能と血液粘度が改善されることが確認されました。
 このほか、別の研究者がEPAそのものを  週間毎日1.8〜2.7g ずつ投与する試験を行っていますが、やはり血液粘度と赤血球変形能がどちらも、統計的な有意差をもって改善されています。

フィブリノーゲンの血中濃度も低下する
 海外の調査では、魚油を投与すると血中のフィブリノーゲンが低下することが明らかにされています。
 フィブリノーゲンとは、出血したときに血餅(ドロッとした血の固まり)を作りだして、血小板と一緒に傷口の修復に働くたんぱく質です。非常に細長い形状をしているため、血液中に増えると、例えば赤血球と赤血球を結合させてしまうなどして、血液粘度を極端に上昇させる原因になります。
 それが、300人以上の虚血性心疾患および高脂血症の患者さんを対象にした研究( 17頁)で、魚油の投与によって、フィブリノーゲンの血中濃度が経時的に低下し、4年で3分の1(100r/dl)にまで下がることがわかったのです。
 動物は進化の過程で、出血に対しては過剰防衛するようになり、ヒトの現在のフィブリノーゲンの血中濃度は高すぎ、100r/dlがむしろ最適と考えられます。



EPAは心臓を守る潤滑油
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高脂肪食でも心臓が元気な理由

EPA

グリーンランド人の脂肪源は海産物
 グリーンランドのウペルナヴィック地方で、1950〜74年の間に虚血性心疾患で死亡したグリーンランド人は、僅か3人でした。これは同じ年齢層のデンマーク人の  分の1以下の数値です(7頁表)。
 実はこの差は、両者が日常とっている脂肪の「質」に由来していました。当時のグリーンランド人は、非常に特徴的な食生活を送っており、主食はアザラシ、オットセイなどの海獣類、ほかは干した魚を食べるくらいで、野菜や牛肉、豚肉などの摂取量は皆無でした。つまり脂肪源はすべて海の生物由来のものだったのです。脂肪の質は、脂肪の主成分である脂肪酸で決まりますが、グリーンランド人の血中には海産物特有の「EPA(エイコサペンタエン酸)」という脂肪酸が多くなっていました。
 一方、デンマーク人の脂肪源は陸上動物の肉、卵、乳のほか、野菜や食用油からとる植物油が主で、海産物由来の脂肪はごく限られたものでした。それを反映して、血中には「アラキドン酸」という陸上の脂肪酸が増えていました。

多価不飽和脂肪酸がキーワード
 EPAとアラキドン酸は、どちらも「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸(食事で必ずとらねばならない脂肪酸)で、「n-3系」と「n-6系」に大別でき、n-3系の代表がEPAで、n-6系の代表がアラキドン酸です。
 まずアラキドン酸ですが、これは食事でとったリノール酸が体内で変化してできる脂肪酸です。リノール酸食品をエサにしている陸上動物にも含まれているので、それらを食べた場合は、直接アラキドン酸の形で取り込まれます。体内ではエネルギー源となるほか、細胞でさまざまな生理活性物質(9頁図)になり、細胞機能やホルモンの調節などに働きます。特に細胞増殖の盛んな胎児や乳児にとって重要な成分で、成人でも欠乏すると皮膚疾患などが生じますが、リノール酸や動物性食品が氾濫している現在の日本では、むしろとりすぎによる弊害のほうが深刻です。

EPAがアラキドン酸の「悪さ」を抑制
 一方、EPAは魚介類・海獣類などに多量に含まれている海棲生物特有の脂肪酸です。アラキドン酸と同様に体内ではエネルギー源となるほか、細胞で種々の生理活性物質になります。しかし、EPAが作る生理活性物質はアラキドン酸由来の物質を妨害するだけで、それ自身にはごく弱い活性しかありません。簡単にいうと、アラキドン酸由来の生理活性物質の働きをEPAは抑える方向に作用します。こうしたEPAの働きは、アラキドン酸過剰による弊害が問題となっている現状では、多くの病気の予防・治療に有効です。
 EPAを含む食品は海産物に限られるため、日常、魚をあまり食べない人はEPA不足が深刻です。欠乏すると皮膚疾患などが引き起こされてきます。欠乏までいかなくても、アラキドン酸との摂取比率が悪いと、細胞レベルから体の機能が損なわれるので要注意です。

海産物の脂肪が心臓を守った
 このようにEPAとアラキドン酸は、生体内の多くの場面で相反する作用を示します。したがって、どちらの脂肪酸が細胞膜の中に多いかで細胞の働き、ひいては体全体の健康状態が違ってきます。
 すなわち、グリーンランド人とデンマーク人の虚血性心疾患の死亡率の差は、EPAとアラキドン酸の摂取量の違いによって生じていたのでした。EPAの豊富な海産物が、グリーンランド人の心臓(冠状動脈)を丈夫に保っていたわけです。
 また、第二次世界大戦中に北欧で虚血性心疾患が減った背景にも、脂肪の総摂取量のほか、魚食の影響がうかがえます。当時、肉の入手が困難であった北欧では、肉の代わりに魚の摂取量が3倍に増えていたという興味深い事実があったのです。さらに、1949年当時の日本人に虚血性心疾患の死亡率が少なかったのも、EPAの多い海産物を多食していたことが関わっていたのは間違いないでしょう。

※図表省略



EPAは心臓を守る潤滑油
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2016年08月15日

脳梗塞の予防効果も立証ずみ

EPA

看護師を対象にした追跡調査
 魚を食べる習慣が脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)の予防に役立つことが、次の研究で明らかにされています。
 約8万人の看護師(34〜59歳)を14年追跡し、魚を食べる頻度と脳血栓の発生率について調査。その結果、魚を週5回以上食べる人たちは、魚を月1回未満しか食べない人にくらべ、脳血栓の発症率が有意に低かったそうです。また、EPA換算した場合でも、EPAを1日418rとっている群は、1日77rの群より、脳血栓の発症が明らかに低かったと報告されています。

脳卒中を誘発する不整脈も防止
 心房細動と呼ばれる不整脈は、脳卒中の引き金になることが知られています。アメリカの高齢者4815名を12年間追跡した研究で、焼き魚(マグロのソテーなど)を週に1〜4回食べる群は、ほとんど食べない(月1回未満)群に比べて、心房細動の発症率が29%低かったそうです。



中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA
中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA

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アトピー性皮膚炎にここまで効く

EPA

名古屋大学医療短期大学部の研究
 アトピー性皮膚炎に対するEPAの効果については、名古屋大学医療短期大学部の鳥居新平教授らが、研究データを報告しています。

【試験内容】
 アトピー性皮膚炎の患者さん37名(4〜21歳)を次の2群に分けました。
@群=前半4週間はEPAをとってもらい、後半4週間は偽油(オリーブ油)をとってもらいました。
A群=前半4週間は偽油(オリーブ油)をとってもらい、後半4週間はEPAをとってもらいました。

【結 果】
 両群ともに、EPAを摂取期間中は、偽油を摂取中にくらべて、皮膚症状が明らかに改善に向かいました。
 また、EPA摂取期間中は、患者さん自身、症状の軽減を実感していた例が多く、ステロイド剤の使用量も減少傾向にあったといいます。最終的には、約8割の患者さんで「やや有効」以上の成果が得られました。


※図表省略


中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA
中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA

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血液をサラサラにし、血栓を防ぐ

EPA

アラキドン酸過剰が血栓を作る
 虚血性心疾患は、前に述べたように冠動脈に血栓ができることで発生します。血栓はさまざまな機序で作られますが、脂肪酸と関係が深いのが「血小板の過剰凝集」です。
 血小板は血中成分の1つで、通常は外傷を負ったときなどに傷口に集まって、止血するなどの働きをしています。
 ところが、何らかの原因でこの血小板の凝集能が必要以上に高まると、血液が固まりやすくなって、血栓を作り出してしまいます。
 血小板の過剰凝集を促す最大の原因は、リノール酸のとりすぎです。
 リノール酸は体内でアラキドン酸に変化しますが、このアラキドン酸が血小板の膜にとりこまれると、トロンボキサンAという、血小板凝集を強力に促す生理活性物質を生み出すのです。
 一方で、血管壁に取り込まれたアラキドン酸は、血小板凝集を抑えるプロスタグランジンIという生理活性物質を生み出します。しかし、こちらの作用は弱いため、リノール酸過剰の生活を送っていると、血小板の凝集能が一方的に高まってしまうのです。

EPAはアラキドン酸の害を阻止
 EPAを摂取すると、血小板膜と血管壁に存在する余分なアラキドン酸が追い出され、EPAに置き換わります。これによってアラキドン酸の量が減るとともに、血小板膜に取り込まれたEPAは、アラキドン酸由来のトロンボキサンAの合成を阻害します。
 ちなみに、EPAも、血小板の膜の中ではトロンボキサンを生み出します。しかし、EPA由来のトロンボキサン「A」は、アラキドン酸由来のAと違って、血小板の凝集や血管の収縮を促す作用はほとんどありません。
 反面、血管壁に取り込まれたEPAが生みだすプロスタグランジン「I」は、アラキドン酸由来のIと同レベルの血小板凝集抑制作用が期待できるのです。

赤血球をやわらかくする効果も
 さらに、血栓ができる背景には「赤血球の変形能」も関係しています。
 赤血球は、血液中で酸素を運んでいる成分ですが、直径が末梢の毛細血管を上回るため、本来はとてもやわらかい構造をしていて、形を変えながら毛細血管を通過しています。
 ところが、リノール酸のとりすぎで赤血球膜にアラキドン酸が増えると、赤血球が硬くなって毛細血管に引っ掛かるようになります。すると血液が粘りだし、赤血球が毛細血管に詰まってしまう場合があるのです。
 このときも、EPAを積極的にとれば、赤血球膜の余分なアラキドン酸が追い出されてEPAに置き換わり、赤血球の柔軟性が回復します。その結果、血液をサラサラに保つことができます。

※図省略


中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA
中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA


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突然死のリスクが魚食で81%低下

EPA

ハーバード大学の追跡調査
 イヌイットの研究以外でも、魚の日常的な摂取が、虚血性心疾患の予防に役立つことは、国内外の多くの研究で明らかにされています。
 例えば、アメリカのハーバード大学の研究グループは、8万人以上の女性看護師を対象に、魚を食べる頻度と心臓病のリスクの関係について1980年から追跡調査を実施しました。その結果、魚を食べる頻度が少ない人ほど、虚血性心疾患の発症率が高いことがわかりました。
 具体的には、魚を食べる回数が「月1回未満」の人にくらべて、「月1〜3回」の人は21%、「週1回」の人は29%、「週2〜4回」の人は31%、「週5回以上」の人は34%(生死に関わる重い発作は45%)、それぞれ虚血性心疾患のリスクが低く抑えられていたのです。

ボストンの婦人病院の追跡調査
 ボストンの婦人病院が実施した追跡調査も紹介しましょう。
 こちらは1982年以降、約2万2千人の男性医師を対象に、最長17年間追跡したもの。結果、魚を習慣的に食べている人が心臓発作で突然死する危険性は、そうでない人にくらべて81%も低かったのです。
 この他、心臓病の患者さんに16〜19年にわたって魚を日常的に食べてもらった研究でも、平均寿命の延長と死亡率の低下が確認されています。

漁村は心筋梗塞の死亡率が低い
 日本では、富山医科薬科大学の浜崎智仁博士らが、漁村住民と農村住民を対象に疫学調査を実施しています。それによると、魚を日常的にたくさん食べている漁村住民のほうが、ごく一般的な量の魚を食べている農村住民にくらべて、動脈の状態が約7年も若く、心筋梗塞の死亡率も7分の1に抑えられていたそうです。


※図省略


中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA
中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA


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