2017年10月30日

乳酸菌とはなんだろう?

乳酸菌はミルクの菌?
 みなさんは「乳酸菌」というと何を思い浮かべますか。「ヨーグルト」、「ビフィズス菌」などの答えが返ってきそうですね。最近は、テレビのCMや新聞広告でもさかんに宣伝されていますから、「下痢や便秘に効く」、「おなかにやさしい」ということをご存じの方も多いでしょう。どうも、乳酸菌というと、ミルクの中で増えてくる体に良さそうな菌、というイメージが一般的みたいですね。
 たしかに、乳酸菌はミルクとも関係が深く、食べたり飲んだりすればおなかの調子を良くします。けれども、乳酸菌は決してミルクの中だけで増えるわけではなく、またその効用は下痢や便秘には限りません。この冊子では乳酸菌とはどんな生物で、どう利用されているか、乳酸菌が私たちの健康とどう関わっているか、そして、乳酸菌の上手な摂取法についてお話ししたいと思います。

乳酸を作る細菌=乳酸菌
 乳酸菌というのは、糖(炭水化物)を分解して主に乳酸を作り出すことによりエネルギーを得ている、いろいろな種類の細菌の総称です。乳酸は、その名前からはミルクがイメージされますが、炭素と酸素と水素の原子から成る分子構造を持った弱酸性物質で、人を含む動物組織のエネルギー代謝でも作られます。
 結核菌とか、コレラ菌とかいえばそれぞれ一種類の細菌を指しますが、乳酸を多少でも作る細菌はたくさんあり、どれとどれを乳酸菌というのかということは、実は少しあいまいなのです。

役に立つ細菌=乳酸菌
 たとえば、ビフィズス菌は、糖から乳酸と酢酸を作ること、酸素があるところでは増殖できないことなど、ほかの乳酸菌とは性質がかなり違うのですが、一般的には乳酸菌の代名詞のようになっています。
 また、乳酸を作る細菌の仲間の多くは人間にとって無害ですが、なかにはありがたくない菌もいます。特に連鎖球菌のグループには、皮膚の化膿菌や虫歯の原因菌(ミュータンス菌)などの病原菌も多くあります。これらの菌は乳酸を作るという性質では乳酸菌のグループに属しますが、乳酸菌のイメージに合わないからか、あまり乳酸菌として扱われません。どうもかなりいいかげんなのですが、乳酸をたくさん作る細菌のうち、人間に役立つか害がないと思われる一群の細菌を乳酸菌と呼ぶことにしてこれからお話しを進めたいと思います。



乳酸菌は腸内の働きもん
乳酸菌は腸内の働きもん


posted by ハートマン at 07:04 | 健康ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする