2017年05月09日

紀元前の昔から「霊薬」として珍重

ウコギ科の多年草
 高麗ニンジンは、中国東北部や朝鮮半島、シベリア東南部に自生するウコギ科の多年草。根が薬用に用いられます。
 原産地周辺では、かなり古くから「不老長寿の霊薬」として知られ、紀元前一世紀の中国の薬物書に、すでに薬効の記載が見られます。
 しかしながら、野生の成熟した高麗ニンジンは希少で、利用できたのはごく一部の上流階級の人々だけ。一般庶民にはとても手の出ない高価な漢方薬でした。

奈良時代に日本に伝来
 高麗ニンジンが日本に伝えられたのは奈良時代のことです。
 当時、中国東北部に栄えていた渤海国の使者が、天皇への貢ぎものとして奉じた記録が残っています。
 その後、徳川吉宗の時代に幕府の薬園で人工栽培に成功し、信州や出雲地方に種子が分与されました。
 それが、現在の三大産地──島根県、長野県、福島県──形成のルーツとされています。

驚くべき漢方医学の先見性
 中国で約二〇〇〇年前に編纂された薬物書『神農本草経』に、高麗ニンジンの薬効が、次のように紹介されています。
「五臓を補う。精神を安んず。魂魄を定める。驚悸を止める。邪気を除く。目を明らかにし心を開く。智を益す。身を軽くし年を延ぶ」
 つまり、高麗ニンジンには五臓(心・肺・腎・肝・脾)の働きを正常化し、精神状態を安定させ、目や心臓の働きを高めて、脳の働きを活性化し、長寿を叶える有効性があるというわけです。
 これらは、近年の化学的検証によって明らかになってきた高麗ニンジンの効用を、ほとんどすべて網羅しており、漢方医学の先見性には驚くばかりです。
 さらに、このあとに編纂された『名医別録』には、高麗ニンジンの血行促進作用が明記され、堅いしこり(ガン)に対する効能まで記されています。



難病にはやっぱり高麗ニンジン
難病にはやっぱり高麗ニンジン


posted by ハートマン at 14:01 | 高麗人参 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする