2016年08月27日

視力が回復してきた!

DHA

DHAカプセルで老眼が治った
網膜の脂肪(リン脂質)中には約五〇〜六〇%ものDHAが含まれており、現在その有効性が注目されています。
わたしたちがDHAカプセルを使って利用者にアンケート調査を行なった結果では、お年寄りの大半から、
「視力が回復してきた」
との回答が寄せられました。若い人たちからは「目がスッキリする」との声が多く聞かれました。
DHAの網膜細胞を柔らかくする働きが、網膜の反射機能を高めて視力の回復に役立つのではないかと考えられます。

漁師にはメガネの利用者が少ない
漁師たちが、「獲れたての魚の目玉の後の脂身をツルッと飲み込むと、身体にいい、とくに目にいい」と話すのを聞いたことがあります。
実際に、漁師にはメガネをかけている人が少ないことも興味深い事実です。
彼らの食生活が、魚料理中心であることを考えれば、やはりDHAの有効性を示すものだと考えられます。




魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ
魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ


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劇症肺炎の緩和にDHAが効く

DHA

肝臓の腫れは「脂肪肝」
酒飲みが過ぎて「肝臓が腫れちゃった」という人には、DHAが有効です。
アルコールは肝臓で分解され排出されますが、おのずと限界があります。過剰に摂取して分解できなかった分は、肝臓
やその周辺に脂肪となってたまり肥大化、これが脂肪肝と呼ばれる症状です。
そのまま多量に酒を呑み続ければ、アルコール肝炎を引き起こし、やがて肝硬変、肝ガンヘと移行して、生命損傷の卮
険性もでてきます。

DHAが肝不全を防いだ!
DHAにぱ、中性脂肪を抑える働きがあり、脂肪肝の解消に役立ちます。
わたしたちの実験では、劇症肝炎を緩和する作用も確認しています。
実験には、人工的に劇症肝炎を起こしたネズミを使用。通常ならば、二四時問以内に肝不全を引き起こして確実に死亡
するネズミです。
しかし、そのネズミにDHA乳剤を注射したところ、肝不全が起こらずに、ネズミは生き伸びたのです。



魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ
魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ


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魚は栄養素の豊庫

DHA

魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)以外にも、わたしたちの身体にとって不可欠な栄養素が、たくさん含まれています。
たとえばアミノ酸の一種のタウリン。これは、血圧値の安定やコレステロールの低下作用、視力の衰え抑制、ホルモン分泌促進、血糖値の上昇を抑制する作用など、非常に効果の高い成分です。
また、中性脂肪の低ドや高血圧症の改善、腎炎、リウマチに有効とされるペプチドも合んでいます。
そして魚介類のタンパク質には、コレステロール値の低ド、動脈硬化や脳卒中の発症を抑える作川などが報告されています。
ほかに、ビタミン群も豊富に含まれており、まさに栄養素の宝庫といった感じです。


魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ
魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ

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2016年08月26日

新型EPA発見秘話

EPA

新しい発見というのは、常に、“ヒラメキ”力から始まります。
わたしが、魚の腸内にEPAを生成する細菌がが存在するのでは、と思い立ったのは、フグの毒がきっかけでした。
一九八五年に、フグ毒はフグの腸内細菌がつくっているとの報告が発表されたとき「あっ、コレだ」とひらめいたのです。
毒をもつ魚の腸内に毒をつくる細菌がいるとすれば、EPAを含む魚の腸内にEPAをつくる細菌がいても不思議はないわけです。
思い立ったが吉日。わたしは、さっそく漁船に乗り込んで調査を開始したのでした。
あるときはマイナス二〇度の厳冬の中、北海道の漁船に同乗し、またあるときは荒れ狂う海で船酔いと闘いながら――。
そうして一九八六年、相模湾で獲れたアジの腸内から、ついにEPAをつくる腸内細菌を発見したわけです。


もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA

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子供の能力は母体のDHA量で決まる

DHA

受精直後からDHA補給が始まる
クロフォード博士は、日本人の子どもの知能指数が高いのは「魚を多く食べてきた歴史的な食習慣に起因している」と述べています。
子どもをもつ親にとっては、じつに興味深い報告ですね。
DHAは、受精が成立して細胞分裂が始まるときから、胎児の成長に影響することがわかっています。
知能をつかさどる脳細胞の数が、出産後に増えない事実を考えれば、子どもの能力は、母体のDHA量で決定するといっても過言ではないでしょう。
出産後の乳児にとってもDHAは欠かせない成分です。母乳にはDHAが含まれており、その合有量は牛乳の約四倍。
欧米人にくらべて、日本人の母乳には三倍以上のDHAが含まれていることもわかっています。
実際に、未熟児三〇〇人のうち母乳としてニ一○人にDHAを与えたところ、IQは母乳を与えた子どものほうが高くなっていたという報告があります。



魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ
魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ


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EPAとDHA

EPA

EPAとDHAは、どちらも魚の脂質に含まれる高度不飽和脂肪酸です。
EPAの分子構造が炭素二〇個・炭素同士が手を結ぶ二重結合が五ヶ所であるのに対して、DHAぱ炭素二二個・二重結合が六ヶ所。簡単にいえば、EPAのほうが少し小さい分子ということです。
わたしたちの体内での働きを見てみると、EPAは循環器系疾患の予防や治療に効果を発揮し、DHAはもっぱら脳細胞や目の網膜など局所に作用するのが特徴です。
最近ではDHAが『頭を良くする夢の新物質』として脚光を浴びているためご存じの方も多いでしょう。
EPAとDHAぱいずれも魚にたっぷりと含まれている栄養素ですから、魚を一匹食べれば両方摂取でき、効能も一度に得ることができるというわけです。
日本古来の魚食がいかにぜいたくなヘルシーメニューであるのかがわかりますね。



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA

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心臓機能の回復に魚食が有効

EPA

魚食で生存率が四倍に!
一九七二年に、デンマークのニールセン博士が、心臓病患者に対して臨床実験を行なった報告があります。
実験では、約二〇〇人の患者を通常食と魚食に分けて、一六〜一九年間にわたっての生存率を比較しています。
結果は下の表を見てわかるとおり、魚を食べていた人のほうが、約四倍も生存率が高くなりました。
毎日の魚の常食が、いかに大切であるかを実感させる報告ですね。

※表省略



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA


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2016年08月25日

動脈硬化を抑えて血栓を防ぐ

EPA

動脈硬化は血管の老化現象
動脈硬化とは、血管壁の中に血液中の成分(コレステロールなど)が溜り、硬くなってしまう状態を指します。
一種の老化現象ですから、三〇歳を過ぎれば誰の体内でも少なからず起こります。通常は、進行のスピードは緩やかでとくに問題はありません。
しかし、病気や継続したストレス、喫煙、飲酒、肉食中心の食生活などによって、進行のスピードが急激に速まることがあります。

血管の柔軟性が失われると危険
健康な血管であれば、少しくらい大きな血栓が流れてきても、それを通過させるだけの柔軟性は充分備えています。 たとえば、赤血球が固まって流れてきた場合でも、赤血球の変形能(23ページ参照)と血管の収縮力によって、通過させることは可能です。
しかし、動脈硬化が進むと本来の柔軟性が失われ、血小板や赤血球の固まりが血栓となって血管に詰まり、血流を遮断してしまう危険性がでてきます。
また、血栓が流れてくるのを待たずとも、動脈硬化自体が血管の筒を塞ぎ潰してしまうこともあるのです。
これが心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞を引き起こします。



もっとすごい薬効がわかった魚のEPA
もっとすごい薬効がわかった魚のEPA


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2016年08月24日

動脈硬化を防ぐにもDHAが有効

DHA

動脈硬化は成人病の根源
成人病は、そのほとんどが動脈硬化に基づく循環器系疾患です。
最近では成人ばかりでなく、10代の若者の98%にすでに動脈硬化の初期兆候が見られるという報告もでています。
初期段階の動脈硬化は、血管のなかにポツリとできた脂肪の点にすぎません。
とくに症状もでませんし、健康上もさして問題はありません。
しかし、この脂肪の点が年月を重ねるうちに徐々に増えて大きくなり、互いに融合していくと、最悪の場合、血管を閉
塞してしまうこともあります。
そうした閉塞が冠動脈で起これば、狭心症や心筋梗塞の原因となり、脳動脈で起これば脳梗塞の原因になるわけです。

エスキモーに動脈硬化が少ない理由
エスキモーには、動脈硬化はもとより、脳軟化や脳血栓などもほとんどみられません。
「魚やアザラシをたくさん摂取しているためであろう」
と、研究者たちは報告しています。
魚やアザラシに含まれているEPAとDHAが体内で有効に働き、動脈硬化を防いでいるというのです。

動脈硬化にもDHAがパワーを発揮
DHAやEPAには、末梢血管の収縮や血小板の異常凝集を引き起こす要因となる、プロスタグランディンやトロンボ
キサンの割合を少なくする作用があります。
また、体内のコレステロール代謝を正常にする作用もありますので、それらが動脈硬化の予防に役立っていると考えら
れるのです。
動脈硬化の促進を防止できれば成人病の大部分は克服が可能になるでしょう。




頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA


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アルツハイマー型痴呆症にも効果が!

DHA

「海馬」のトラブルが原因
老人性痴呆症には、脳の血管障害とはべつに、脳の神経細胞が広範囲にわたって失われるアルツハイマー型というのがあります。
これは、記憶学習のために重要な役割を担っている「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞の突起が、広範囲にわたって破壊されたり、切断されたり、消失したりすることで発症します。
残念ながら、何が原因でこうしたトラブルが起こるのか、いまだあきらかになっていないのが現状です。

“海馬”部分とDHAの関係
ところで、記憶学習機能を担う。海馬”の神経細胞の突起をのばすには、タンパク質やリン脂質が大きな役割を果たしています。ですからタンパク質やリン脂質が不足すると、海馬の部分の働きが鈍り、記憶学習機能もスムーズに行なわれなくなります。
一方、このタンパク質やリン脂質は、脳細胞のなかにある小胞体で合成されますが、小胞体にDHAが不足するとその合成が困難になるのです。
アルツハイマー型痴呆症が、こうしたDHA不足から生じていると考えるのはやや飛躍かもしれませんが、DHAが深
く関与してるらしいことは予想できます。

欧米人にアルツハイマー型が多い理由
アルツハイマー型は欧米人の痴呆症患者に多く見られます。日本では痴呆症患者全体のわずか25%にすぎません。
この違いは人種による遺伝的要素もさることながら、食生活にも大きく関係しているようです。
欧米人は肉食が中心。それに比べて、従来の日本人は肉よりも魚を主に好んで食べてきました。魚に含まれているDH
Aを多く摂取してきたことが、日本人のアルツハイマー型痴呆症を最小限にくい止めていると考えられるわけです。




頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA


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魚を1週間食べただけで脳の働きがパワフルに

DHA

DHAの摂取量に制限はある?
さて、DHAを摂取することがいかに身体に大切なことかを説明してきましたが、ではどの程度のDHAを摂取すれば効果がでるのでしようか。
これについては、農林水産省食品総合研究所で筆者のグループが行なった実験を紹介してみましよう。

〈実験@〉
 DHAを含まないエサで3か月間飼育したネズミに、今度は純度88%のDHAを6日間食べさせ、その脳のなかのDHAの変化を調べた実験です。
 結果は、DHAを含まないエサをあたえていたときのネズミの脳では、DHAが若干減少していました。しかしその後だったの6日間DHAをあたえたことで、DHAはそれを必要としている脳細胞のすみずみにまでいきわたっていることが判明したのです。
つまり、摂取されたDHAの一部は、途中で寄り道をしてウロつくことなく、わずか6日間で脳の必要な部分に取りこ
まれていったということです。
そこで今度は、長期間にわたりほぼ10分の1の量のDHAを摂取させて実験を行なっています。

〈実験A〉
DHAを含まないエサで飼育したネズミに、今度はDHAが含まれているエサを3か月間にわたって食べさせてみました。するとこの場合でも、脳細胞の必要な部分にしっかりいきわたっていくことが確認できたのです。
また、DHAをあたえたことで、脳細胞の活力に関係する成分とされている乳酸脱水素酵素の活性が高くなっていることもわかりました。
つまり、DHAを摂取したほうが脳の活動が活発であったということです。
以上の実験から、短期間でより多くの魚を食べても、あるいは普通に長期間食べても、DHAの補給は同様に行なわれることがわかりました。そしてどちらの場合でも、補給されたDHAは、脳の活動の促進に役立っているようです。


頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA



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DHAが記憶学習能力を高める

DHA

ラットの実験でDHAの効果は立証済
「魚に含まれているDHAは、われわれ人類の脳の発達と非常に密接な関係がある」
クロフォード教授の発言以来、日本をはじめ世界各国で、それを実証するさまざまな研究がなされています。
ここでは、名古屋市立大学薬学部の奥山治美教授が行なった実験を紹介してみましょう。
実験では、以下のように飼育した@群とA群のラットを使っています。

@群…脳のDHAが増えるエサをあたえつづけたラット
A群…脳のDHAが少なくなるエサをあたえつづけたラット

実験方法は、まず用意した箱に窓を作ります。窓には仕掛けがしてあり、そこに“明るい光”が灯ったときにラットが指定のレバーを押せばエサがでてくる仕組みになっています。
そして、“暗い光”が灯ったときにはラットがレバーを押してもエサはでてきません。
この明かりの相違とエサがでてくる関係を、ラットが記憶して行動できるかどうかを調べたわけです。
結果は、あきらかに脳のDHAが増えるエサを食べた@群のラットのほうが、優秀な成績でした。
またこの実験後、ラットやマウスを使って、記憶学習の能力を他の実験方法で調べてみてたところ、やはり、DHAを含むエサで飼育したネズミが、DHAを含まないエサのネズミより成績が良いことが判明しています。

魚を食べると脳の学習機能が高まる
まだラットを使った実験の段階とはいえ、人間にも同様の結果が得られる可能性は大。つまり、魚をたくさん食べるこ
とによって、学習機能が高まる――頭が良くなる可能性があると考えられます。
逆にいえば、魚を食べずにいると脳内のDHAが減少していき、その発達に影響がでてくることにもなるでしょう。 今後の研究に期待したいところです。




頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA



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2016年08月23日

糖尿病の合併症対策に役立つ

EPA

糖尿病で深刻な動脈硬化を抑える
 インスリン非依存性の糖尿病(2型糖尿病)患者さんに魚油を大量に投与すると、血糖が悪化するというデータが以前出ていました。しかし、最近の長期にわたる二重盲検試験などでは魚油の安全性が確認されています。
 また、糖尿病で最も恐ろしいのは、血糖の上昇で誘発される合併症ですが、EPAはさまざまな合併症の予防に役立ちます。
 まず第一に、糖尿病の患者さんは動脈硬化の進行が深刻で、それが虚血性心疾患に発展する例が多くみられますが、EPAは、第一章で紹介したように、冠状動脈の動脈硬化の抑制に大変有効です。血中脂質や血小板凝集能、赤血球変形能などを正常に保つ働きが冠状動脈の動脈硬化を防ぎ、虚血性心疾患の抑制が期待できます。

糖尿病性腎症の初期症状を抑える
 糖尿病性の「腎症」の予防にもEPAの効果が期待できます。腎症は、症状が進行すると腎機能が停止し、血液透析を行わないと生きていけなくなります。日本では現在約  万人の血液透析患者がいますが、その3割程度が糖尿病性腎症による腎不全の患者さんです。また現在新しく透析導入となる患者さんの腎不全の原因のトップが糖尿病性腎症となっています(1998年)。
 EPAは、この糖尿病性腎症の初期症状であるアルブミンの尿中への漏出を防ぐ効果があることが著者らの研究でわかっています。糖尿病の患者さんに毎日  g のEPAを6ヵ月間とってもらった結果、全員で尿中のアルブミン量が低下していました。これが抑えられれば、腎症の発生を最小限に抑えることができると思われます。

神経障害の予防にも役立つ可能性が
 また、糖尿病の重要な合併症である神経障害に対するEPAの効果は、東京慈恵医科大学の森豊氏らが報告しています。
 人工的に糖尿病の状態にしたネズミを4群に分けて「ラード」、「オリーブ油」、「紅花油」、「魚油」をそれぞれ  週間投与した結果、魚油投与群の神経伝達速度の低下が他の群に比べて有意に抑制されました。


EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油



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アレルギー性疾患の予防と改善に

EPA

EPAは「抗原提示能」を抑制する
 アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患の改善にも、EPAを含めたn-3系脂肪酸の効果が確認されています。
 アレルギー性疾患は免疫反応の異常によって起こりますが、EPAはまず第一に、免疫反応の最初のステップである「抗原提示能」の抑制に役立ちます。抗原提示能とは、体の中に入ってきた抗原を処理してリンパ球(T細胞)に渡すまでの一連の働きのことです。この活性が過剰に高まると炎症やアレルギー性疾患の引き金になります。
 著者らの動物実験では、リノール酸を投与したマウスに比べて、EPAを投与したマウスでは抗原提示能が半減することが確認されています。これは逆にいうと、リノール酸の摂取が抗原提示能を倍増することを示し、昨今の日本人のアレルギー性疾患の急増がリノール酸の摂取量の増大に関係していることを強く示唆する結果です。

炎症の原因物質を減らす効果も
 EPAは、炎症を引き起こす重要な原因物質であるロイコトリエンB4という物質の産生抑制にも有効です。
 ロイコトリエンB4は、白血球の膜に含まれているn-6系のアラキドン酸の代謝産物です。アラキドン酸はリノール酸由来の脂肪酸ですから、ここにもリノール酸が関わっていることになります。
 EPAは白血球の膜中のアラキドン酸を減らすとともに、アラキドン酸がロイコトリエンB4を作り出すのも阻害して、ロイコトリエンB4の産生量を最小限に抑えます。
 また、ロイコトリエンB4は、それ自体が炎症促進に働くほか、インターロイキンやTNF(腫瘍壊死因子)といった起炎物質の産生促進にも関わっているのですが、EPAの投与でそれらの産生量も減ることがわかり、最近注目を浴びています。

アトピー性皮膚炎の症状が改善された
 名古屋大学医療短期大学部の鳥居新平氏らはアトピー性皮膚炎に対するn-3系脂肪酸の効果を次のように報告しています。

【調査内容】
 37人のアトピー性皮膚炎の患者さんにn-3系の混合油(EPA+DHA+α-リノレン酸)とオリーブ油を別々に4週間ずつとってもらい、一重盲検法(患者さんにどちらの油がn-3系か知らせない検査法)で判定しました。

 【結果】
 n-3系投与中のほうが皮膚症状が改善し、有用あるいは非常に有用と答えた人が  %、やや有用以上が  %となりました。

気管支喘息にも有効?
 グリーンランド人には気管支喘息患者が少なかったことから、EPAなどのn-3系脂肪酸の気管支喘息に及ぼす影響に関しても、以前より調査がなされてきました。
 東京慈恵医科大学の永倉俊和氏は、小児の気管支喘息患者に対する魚油カプセルの効果を次のように検討しました。

 【調査内容】
 19人の気管支喘息児(4〜17才)を2群に分け、一方に精製魚油カプセル(EPA+DHA)を、もう一方にオリーブ油のカプセルを投与し、10ヵ月間観察し、二重盲検法で比較検討しました。

【結果】
 精製魚油投与群では対照群であるオリーブ油投与群に比べて、アセチルコリン吸入テストによる気道過敏性が有意に改善し、また喘息発作点数からみた喘息の症状も有意に軽減しました。
 現在までのところ、気管支喘息に対する魚油またはEPAの効果については数多くの報告が知られていますが、効いたというもの、効果がなかったとするものと様々あり、有効性は必ずしも明らかにはなっていないようです。ただしこのような長期間での検討から、副作用がほとんどないことを考えると、基礎治療薬として使用できる可能性があると思われます。



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油


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血行をよくして動脈の負担を軽減

EPA

EPAは赤血球の変形能を高める
 血液に粘りが生じてドロドロしてくると血管の内壁にストレスがかかって内皮細胞を傷め、これも動脈硬化を促す原因になります。EPAは、こうした血液粘度の上昇を防ぐ上でもおおいに有効です。まず第一にEPAは赤血球の変形能を高めます。
 赤血球は直径が毛細血管の内径を上回るため、通常は空気の抜けたゴムボールのような柔軟性を生かして、U字型に変形しながら毛細血管を通過しています。この柔軟性を保つのに欠かせないのが赤血球の膜に含まれるEPAです。
 EPAが不足して、赤血球本来の柔軟性が失われると、毛細血管の通過が困難になるほか、血液粘度も高まって血圧が上昇しやすくなります。

EPAの投与で血液がサラサラに
 著者らは、千葉県の農村と漁村の住民を対象とした調査で、魚の摂取量の多い漁村住民のほうが赤血球の変形能が高く、血液粘度が低いことを確認しています。
 さらに、7人の健康な成人に、漁村住民とほぼ同じ量の魚油(EPAで1日1.4g)を4週間とってもらった実験でも、赤血球の変形能と血液粘度が改善されることが確認されました。
 このほか、別の研究者がEPAそのものを  週間毎日1.8〜2.7g ずつ投与する試験を行っていますが、やはり血液粘度と赤血球変形能がどちらも、統計的な有意差をもって改善されています。

フィブリノーゲンの血中濃度も低下する
 海外の調査では、魚油を投与すると血中のフィブリノーゲンが低下することが明らかにされています。
 フィブリノーゲンとは、出血したときに血餅(ドロッとした血の固まり)を作りだして、血小板と一緒に傷口の修復に働くたんぱく質です。非常に細長い形状をしているため、血液中に増えると、例えば赤血球と赤血球を結合させてしまうなどして、血液粘度を極端に上昇させる原因になります。
 それが、300人以上の虚血性心疾患および高脂血症の患者さんを対象にした研究( 17頁)で、魚油の投与によって、フィブリノーゲンの血中濃度が経時的に低下し、4年で3分の1(100r/dl)にまで下がることがわかったのです。
 動物は進化の過程で、出血に対しては過剰防衛するようになり、ヒトの現在のフィブリノーゲンの血中濃度は高すぎ、100r/dlがむしろ最適と考えられます。



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油


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高脂肪食でも心臓が元気な理由

EPA

グリーンランド人の脂肪源は海産物
 グリーンランドのウペルナヴィック地方で、1950〜74年の間に虚血性心疾患で死亡したグリーンランド人は、僅か3人でした。これは同じ年齢層のデンマーク人の  分の1以下の数値です(7頁表)。
 実はこの差は、両者が日常とっている脂肪の「質」に由来していました。当時のグリーンランド人は、非常に特徴的な食生活を送っており、主食はアザラシ、オットセイなどの海獣類、ほかは干した魚を食べるくらいで、野菜や牛肉、豚肉などの摂取量は皆無でした。つまり脂肪源はすべて海の生物由来のものだったのです。脂肪の質は、脂肪の主成分である脂肪酸で決まりますが、グリーンランド人の血中には海産物特有の「EPA(エイコサペンタエン酸)」という脂肪酸が多くなっていました。
 一方、デンマーク人の脂肪源は陸上動物の肉、卵、乳のほか、野菜や食用油からとる植物油が主で、海産物由来の脂肪はごく限られたものでした。それを反映して、血中には「アラキドン酸」という陸上の脂肪酸が増えていました。

多価不飽和脂肪酸がキーワード
 EPAとアラキドン酸は、どちらも「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸(食事で必ずとらねばならない脂肪酸)で、「n-3系」と「n-6系」に大別でき、n-3系の代表がEPAで、n-6系の代表がアラキドン酸です。
 まずアラキドン酸ですが、これは食事でとったリノール酸が体内で変化してできる脂肪酸です。リノール酸食品をエサにしている陸上動物にも含まれているので、それらを食べた場合は、直接アラキドン酸の形で取り込まれます。体内ではエネルギー源となるほか、細胞でさまざまな生理活性物質(9頁図)になり、細胞機能やホルモンの調節などに働きます。特に細胞増殖の盛んな胎児や乳児にとって重要な成分で、成人でも欠乏すると皮膚疾患などが生じますが、リノール酸や動物性食品が氾濫している現在の日本では、むしろとりすぎによる弊害のほうが深刻です。

EPAがアラキドン酸の「悪さ」を抑制
 一方、EPAは魚介類・海獣類などに多量に含まれている海棲生物特有の脂肪酸です。アラキドン酸と同様に体内ではエネルギー源となるほか、細胞で種々の生理活性物質になります。しかし、EPAが作る生理活性物質はアラキドン酸由来の物質を妨害するだけで、それ自身にはごく弱い活性しかありません。簡単にいうと、アラキドン酸由来の生理活性物質の働きをEPAは抑える方向に作用します。こうしたEPAの働きは、アラキドン酸過剰による弊害が問題となっている現状では、多くの病気の予防・治療に有効です。
 EPAを含む食品は海産物に限られるため、日常、魚をあまり食べない人はEPA不足が深刻です。欠乏すると皮膚疾患などが引き起こされてきます。欠乏までいかなくても、アラキドン酸との摂取比率が悪いと、細胞レベルから体の機能が損なわれるので要注意です。

海産物の脂肪が心臓を守った
 このようにEPAとアラキドン酸は、生体内の多くの場面で相反する作用を示します。したがって、どちらの脂肪酸が細胞膜の中に多いかで細胞の働き、ひいては体全体の健康状態が違ってきます。
 すなわち、グリーンランド人とデンマーク人の虚血性心疾患の死亡率の差は、EPAとアラキドン酸の摂取量の違いによって生じていたのでした。EPAの豊富な海産物が、グリーンランド人の心臓(冠状動脈)を丈夫に保っていたわけです。
 また、第二次世界大戦中に北欧で虚血性心疾患が減った背景にも、脂肪の総摂取量のほか、魚食の影響がうかがえます。当時、肉の入手が困難であった北欧では、肉の代わりに魚の摂取量が3倍に増えていたという興味深い事実があったのです。さらに、1949年当時の日本人に虚血性心疾患の死亡率が少なかったのも、EPAの多い海産物を多食していたことが関わっていたのは間違いないでしょう。

※図表省略



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油

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2016年08月22日

過酸化反応を抑制する

食品添加物としてお墨付き
 抗酸化作用のあるビタミンとしてはビタミンCが知られています。しかし、ビタミンCは水溶性であるため、細胞レベルでの効果はあまり期待できません。
 その点、ビタミンE類は脂溶性であるため、その作用をいかんなく発揮することができます。            ビタミンEの抗酸化力の強さは、さまざまな食品に抗酸化剤としての添加が認められていることからも、うかがい知ることができます。

定説を覆す研究報告
 そうしたビタミンE類の中でも、もっとも抗酸化力に富んでいるのは、αトコフェロールであるというのが、これまでの定説でした。
 しかし、最近になって、それを覆す研究データが相次いで報告されています。
 たとえば、インドのバーバー原子力研究センターのカーマットらは、培養したネズミの脳細胞(ミトコンドリアの脂質とタンパク質)に人工的に酸化ダメージを与え、そのダメージについて、トコトリエノールの高濃縮物とαトコフェロールでは、どちらがより強く抑えられるかという実験を行なっています。
 結果は上段の図の通りです。
 図の縦軸は、過酸化物の量、すなわち活性酸素によって酸化された脂質やタンパク質の量を示しています。
 αトコフェロールは何も処置しない対照に比べれば、脳細胞の酸化をいくぶん抑えていますが、トコトリエノール高濃縮物の抗酸化力は、それをはるかに上回っているのがわかります。
 また、ネズミの肝組織(ミクロソーム膜)の脂質の過酸化反応に対して、トコトリエノールは、αトコフェロールの四〇〜六〇倍の抑制効果を示したとの報告もあります。



※図省略



驚異の抗酸化力トコトリエノール
驚異の抗酸化力トコトリエノール


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高純度の精製に成功して登場

八種類のビタミンE
 トコトリエノールはビタミンEの仲間であると述べましたが、そのことが判明したのはそう古いことではなく、一九六〇年代のことです。
 長年の研究により、実はビタミンEには、八種類あることがわかったのです。
 そのうちの四種類がトコフェロール類で、残り四種がトコトリエノール類。それぞれが、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)と分類されました。
 トコフェロールやトコトリエノールといっても、馴染みのない方が多いと思いますが、これらのうちで、もっともビタミンE効力が強いのがαトコフェロールといわれ、それまではビタミンEといえば、このαトコフェロールを指すことが多かったのです。
 ところが、ここ十年来の研究で、それにまさる効力を有するものとして、にわかに脚光を浴びてきたのがトコトリエノール類なのです。

トコトリエノールの研究が遅れた理由
 同じビタミンEの仲間でありながら、トコトリエノール類の研究は大幅に遅れていました。
 というのも、トコフェロールが植物油に広く存在するのに対して、トコトリエノールを含む食品は、そう多くはなかったからです。
 しかも、それらの食品中のトコトリエノールの含量はごくわずかで、研究用に純度の高いトコトリエノールを入手するのが困難だったという背景があったのです。
 ところが、十年程前、マレーシアの研究機関がパームヤシを原料に、トコトリエノールの高純度精製に成功しました。それを契機として、研究開発が一気に加速されたのです。

パーム油に多く含まれる
 トコフェロールは13頁の表のように、各種植物油にまんべんなく含まれていますが、トコトリエノールの場合は、その種類は限られています。
 米胚芽やココナツ、大麦、小麦種子から抽出した油脂中に比較的多く見られますが、なんといっても、もっとも多く含んでいるのがパーム油です。
 とはいっても、その含有率は〇・一%という微量にすぎません。それが技術の進歩により、七〇%近い高濃度の抽出に成功したことにより、本格的な研究対象として、表舞台に登場するようになったのです。



※表省略




驚異の抗酸化力トコトリエノール
驚異の抗酸化力トコトリエノール




posted by ハートマン at 16:00 | トコトリエノール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

こんな症状にもアスタキサンチンを

胃潰瘍 
 胃潰瘍をつくる重大因子として、最近は「ピロリ菌」という細菌が注目されています。
 ピロリ菌が胃壁に感染すると、それを殺菌するために活性酸素が大量に発生し、胃壁に炎症を起こします。そうしたことが繰り返されると、胃の炎症部位が潰瘍化し、胃潰瘍が生じてくるのです。
 デンマークで行なわれた動物実験ではアスタキサンチンの投与でピロリ菌による胃の炎症が抑えられたという報告がでています。

冷え症 
 血行をよくする働きのあるアスタキサンチンは、冷え症対策にも最適です。
 実際に、冷え症で悩んでいる人にアスタキサンチンの豊富なサケを毎日食べてもらうと、一週間ほどで手足の冷えがやわらぐ例が数多くみられています。
 冷えは、さまざまな病気や症状の誘因にもなるので、日頃からアスタキサンチンをとって血行を良好に保っておきたいものです。




活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン


posted by ハートマン at 20:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

目を健康に保つうえでも有効

加齢や紫外線による「白内障」予防に
 前の頁で、糖尿病性の白内障についてふれましたが、糖尿病でなくても白内障はしばしば起こります。
 例えば、加齢にともなう白内障。ある程度の年齢になると、目のレンズ(水晶体)が固くなって濁りはじめ、光を通しにくくなります。これは紫外線によって発生した活性酸素が、水晶体を酸化してサビつかせるためです。そのまま放っておくと、視野がだんだん狭くなって物が見えにくくなり、やがてまったく見えなくなってしまいます。
 また、若い人でも、長時間にわたって強い紫外線にさらされると、同じように水晶体が酸化されて、白内障が起こりやすくなります。「雪目(雪盲)」は、その最たるものです。
 こうした白内障を防ぐうえで、強い抗酸化作用をもつアスタキサンチンは大いに役立ちます。

「加齢黄斑変性症」の進行も抑える
 白内障とともに多い目の病気に「加齢黄斑変性症」があります。
 加齢黄斑変性症は、年をとるにつれて物がだんだん見えにくくなる病気です。
 黄斑(網膜の中央にある黄褐色の部分)は、ものを見るために最も大切な部位で、カロチノイド色素が集まっているところでもあります。ところが、この部位は、強い光(紫外線)で活性酸素が発生しやすく、加齢によって血行が悪くなると、黄斑が変性してしまい、物が見えなくなってくるのです。
 現在のところ、加齢黄斑変性症に対する有効な治療法はなく、難病とされていますが、この病気の進行を抑えるためにも、アスタキサンチンの抗酸化力が役立ちます。



活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン

posted by ハートマン at 18:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする