2016年08月24日

アルツハイマー型痴呆症にも効果が!

DHA

「海馬」のトラブルが原因
老人性痴呆症には、脳の血管障害とはべつに、脳の神経細胞が広範囲にわたって失われるアルツハイマー型というのがあります。
これは、記憶学習のために重要な役割を担っている「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞の突起が、広範囲にわたって破壊されたり、切断されたり、消失したりすることで発症します。
残念ながら、何が原因でこうしたトラブルが起こるのか、いまだあきらかになっていないのが現状です。

“海馬”部分とDHAの関係
ところで、記憶学習機能を担う。海馬”の神経細胞の突起をのばすには、タンパク質やリン脂質が大きな役割を果たしています。ですからタンパク質やリン脂質が不足すると、海馬の部分の働きが鈍り、記憶学習機能もスムーズに行なわれなくなります。
一方、このタンパク質やリン脂質は、脳細胞のなかにある小胞体で合成されますが、小胞体にDHAが不足するとその合成が困難になるのです。
アルツハイマー型痴呆症が、こうしたDHA不足から生じていると考えるのはやや飛躍かもしれませんが、DHAが深
く関与してるらしいことは予想できます。

欧米人にアルツハイマー型が多い理由
アルツハイマー型は欧米人の痴呆症患者に多く見られます。日本では痴呆症患者全体のわずか25%にすぎません。
この違いは人種による遺伝的要素もさることながら、食生活にも大きく関係しているようです。
欧米人は肉食が中心。それに比べて、従来の日本人は肉よりも魚を主に好んで食べてきました。魚に含まれているDH
Aを多く摂取してきたことが、日本人のアルツハイマー型痴呆症を最小限にくい止めていると考えられるわけです。




頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA


posted by ハートマン at 18:00 | DHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚を1週間食べただけで脳の働きがパワフルに

DHA

DHAの摂取量に制限はある?
さて、DHAを摂取することがいかに身体に大切なことかを説明してきましたが、ではどの程度のDHAを摂取すれば効果がでるのでしようか。
これについては、農林水産省食品総合研究所で筆者のグループが行なった実験を紹介してみましよう。

〈実験@〉
 DHAを含まないエサで3か月間飼育したネズミに、今度は純度88%のDHAを6日間食べさせ、その脳のなかのDHAの変化を調べた実験です。
 結果は、DHAを含まないエサをあたえていたときのネズミの脳では、DHAが若干減少していました。しかしその後だったの6日間DHAをあたえたことで、DHAはそれを必要としている脳細胞のすみずみにまでいきわたっていることが判明したのです。
つまり、摂取されたDHAの一部は、途中で寄り道をしてウロつくことなく、わずか6日間で脳の必要な部分に取りこ
まれていったということです。
そこで今度は、長期間にわたりほぼ10分の1の量のDHAを摂取させて実験を行なっています。

〈実験A〉
DHAを含まないエサで飼育したネズミに、今度はDHAが含まれているエサを3か月間にわたって食べさせてみました。するとこの場合でも、脳細胞の必要な部分にしっかりいきわたっていくことが確認できたのです。
また、DHAをあたえたことで、脳細胞の活力に関係する成分とされている乳酸脱水素酵素の活性が高くなっていることもわかりました。
つまり、DHAを摂取したほうが脳の活動が活発であったということです。
以上の実験から、短期間でより多くの魚を食べても、あるいは普通に長期間食べても、DHAの補給は同様に行なわれることがわかりました。そしてどちらの場合でも、補給されたDHAは、脳の活動の促進に役立っているようです。


頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA



posted by ハートマン at 16:00 | DHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DHAが記憶学習能力を高める

DHA

ラットの実験でDHAの効果は立証済
「魚に含まれているDHAは、われわれ人類の脳の発達と非常に密接な関係がある」
クロフォード教授の発言以来、日本をはじめ世界各国で、それを実証するさまざまな研究がなされています。
ここでは、名古屋市立大学薬学部の奥山治美教授が行なった実験を紹介してみましょう。
実験では、以下のように飼育した@群とA群のラットを使っています。

@群…脳のDHAが増えるエサをあたえつづけたラット
A群…脳のDHAが少なくなるエサをあたえつづけたラット

実験方法は、まず用意した箱に窓を作ります。窓には仕掛けがしてあり、そこに“明るい光”が灯ったときにラットが指定のレバーを押せばエサがでてくる仕組みになっています。
そして、“暗い光”が灯ったときにはラットがレバーを押してもエサはでてきません。
この明かりの相違とエサがでてくる関係を、ラットが記憶して行動できるかどうかを調べたわけです。
結果は、あきらかに脳のDHAが増えるエサを食べた@群のラットのほうが、優秀な成績でした。
またこの実験後、ラットやマウスを使って、記憶学習の能力を他の実験方法で調べてみてたところ、やはり、DHAを含むエサで飼育したネズミが、DHAを含まないエサのネズミより成績が良いことが判明しています。

魚を食べると脳の学習機能が高まる
まだラットを使った実験の段階とはいえ、人間にも同様の結果が得られる可能性は大。つまり、魚をたくさん食べるこ
とによって、学習機能が高まる――頭が良くなる可能性があると考えられます。
逆にいえば、魚を食べずにいると脳内のDHAが減少していき、その発達に影響がでてくることにもなるでしょう。 今後の研究に期待したいところです。




頭を良くする魚のDHA
頭を良くする魚のDHA



posted by ハートマン at 14:00 | DHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月23日

糖尿病の合併症対策に役立つ

EPA

糖尿病で深刻な動脈硬化を抑える
 インスリン非依存性の糖尿病(2型糖尿病)患者さんに魚油を大量に投与すると、血糖が悪化するというデータが以前出ていました。しかし、最近の長期にわたる二重盲検試験などでは魚油の安全性が確認されています。
 また、糖尿病で最も恐ろしいのは、血糖の上昇で誘発される合併症ですが、EPAはさまざまな合併症の予防に役立ちます。
 まず第一に、糖尿病の患者さんは動脈硬化の進行が深刻で、それが虚血性心疾患に発展する例が多くみられますが、EPAは、第一章で紹介したように、冠状動脈の動脈硬化の抑制に大変有効です。血中脂質や血小板凝集能、赤血球変形能などを正常に保つ働きが冠状動脈の動脈硬化を防ぎ、虚血性心疾患の抑制が期待できます。

糖尿病性腎症の初期症状を抑える
 糖尿病性の「腎症」の予防にもEPAの効果が期待できます。腎症は、症状が進行すると腎機能が停止し、血液透析を行わないと生きていけなくなります。日本では現在約  万人の血液透析患者がいますが、その3割程度が糖尿病性腎症による腎不全の患者さんです。また現在新しく透析導入となる患者さんの腎不全の原因のトップが糖尿病性腎症となっています(1998年)。
 EPAは、この糖尿病性腎症の初期症状であるアルブミンの尿中への漏出を防ぐ効果があることが著者らの研究でわかっています。糖尿病の患者さんに毎日  g のEPAを6ヵ月間とってもらった結果、全員で尿中のアルブミン量が低下していました。これが抑えられれば、腎症の発生を最小限に抑えることができると思われます。

神経障害の予防にも役立つ可能性が
 また、糖尿病の重要な合併症である神経障害に対するEPAの効果は、東京慈恵医科大学の森豊氏らが報告しています。
 人工的に糖尿病の状態にしたネズミを4群に分けて「ラード」、「オリーブ油」、「紅花油」、「魚油」をそれぞれ  週間投与した結果、魚油投与群の神経伝達速度の低下が他の群に比べて有意に抑制されました。


EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油



posted by ハートマン at 20:00 | EPA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アレルギー性疾患の予防と改善に

EPA

EPAは「抗原提示能」を抑制する
 アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患の改善にも、EPAを含めたn-3系脂肪酸の効果が確認されています。
 アレルギー性疾患は免疫反応の異常によって起こりますが、EPAはまず第一に、免疫反応の最初のステップである「抗原提示能」の抑制に役立ちます。抗原提示能とは、体の中に入ってきた抗原を処理してリンパ球(T細胞)に渡すまでの一連の働きのことです。この活性が過剰に高まると炎症やアレルギー性疾患の引き金になります。
 著者らの動物実験では、リノール酸を投与したマウスに比べて、EPAを投与したマウスでは抗原提示能が半減することが確認されています。これは逆にいうと、リノール酸の摂取が抗原提示能を倍増することを示し、昨今の日本人のアレルギー性疾患の急増がリノール酸の摂取量の増大に関係していることを強く示唆する結果です。

炎症の原因物質を減らす効果も
 EPAは、炎症を引き起こす重要な原因物質であるロイコトリエンB4という物質の産生抑制にも有効です。
 ロイコトリエンB4は、白血球の膜に含まれているn-6系のアラキドン酸の代謝産物です。アラキドン酸はリノール酸由来の脂肪酸ですから、ここにもリノール酸が関わっていることになります。
 EPAは白血球の膜中のアラキドン酸を減らすとともに、アラキドン酸がロイコトリエンB4を作り出すのも阻害して、ロイコトリエンB4の産生量を最小限に抑えます。
 また、ロイコトリエンB4は、それ自体が炎症促進に働くほか、インターロイキンやTNF(腫瘍壊死因子)といった起炎物質の産生促進にも関わっているのですが、EPAの投与でそれらの産生量も減ることがわかり、最近注目を浴びています。

アトピー性皮膚炎の症状が改善された
 名古屋大学医療短期大学部の鳥居新平氏らはアトピー性皮膚炎に対するn-3系脂肪酸の効果を次のように報告しています。

【調査内容】
 37人のアトピー性皮膚炎の患者さんにn-3系の混合油(EPA+DHA+α-リノレン酸)とオリーブ油を別々に4週間ずつとってもらい、一重盲検法(患者さんにどちらの油がn-3系か知らせない検査法)で判定しました。

 【結果】
 n-3系投与中のほうが皮膚症状が改善し、有用あるいは非常に有用と答えた人が  %、やや有用以上が  %となりました。

気管支喘息にも有効?
 グリーンランド人には気管支喘息患者が少なかったことから、EPAなどのn-3系脂肪酸の気管支喘息に及ぼす影響に関しても、以前より調査がなされてきました。
 東京慈恵医科大学の永倉俊和氏は、小児の気管支喘息患者に対する魚油カプセルの効果を次のように検討しました。

 【調査内容】
 19人の気管支喘息児(4〜17才)を2群に分け、一方に精製魚油カプセル(EPA+DHA)を、もう一方にオリーブ油のカプセルを投与し、10ヵ月間観察し、二重盲検法で比較検討しました。

【結果】
 精製魚油投与群では対照群であるオリーブ油投与群に比べて、アセチルコリン吸入テストによる気道過敏性が有意に改善し、また喘息発作点数からみた喘息の症状も有意に軽減しました。
 現在までのところ、気管支喘息に対する魚油またはEPAの効果については数多くの報告が知られていますが、効いたというもの、効果がなかったとするものと様々あり、有効性は必ずしも明らかにはなっていないようです。ただしこのような長期間での検討から、副作用がほとんどないことを考えると、基礎治療薬として使用できる可能性があると思われます。



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油


posted by ハートマン at 18:00 | EPA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

血行をよくして動脈の負担を軽減

EPA

EPAは赤血球の変形能を高める
 血液に粘りが生じてドロドロしてくると血管の内壁にストレスがかかって内皮細胞を傷め、これも動脈硬化を促す原因になります。EPAは、こうした血液粘度の上昇を防ぐ上でもおおいに有効です。まず第一にEPAは赤血球の変形能を高めます。
 赤血球は直径が毛細血管の内径を上回るため、通常は空気の抜けたゴムボールのような柔軟性を生かして、U字型に変形しながら毛細血管を通過しています。この柔軟性を保つのに欠かせないのが赤血球の膜に含まれるEPAです。
 EPAが不足して、赤血球本来の柔軟性が失われると、毛細血管の通過が困難になるほか、血液粘度も高まって血圧が上昇しやすくなります。

EPAの投与で血液がサラサラに
 著者らは、千葉県の農村と漁村の住民を対象とした調査で、魚の摂取量の多い漁村住民のほうが赤血球の変形能が高く、血液粘度が低いことを確認しています。
 さらに、7人の健康な成人に、漁村住民とほぼ同じ量の魚油(EPAで1日1.4g)を4週間とってもらった実験でも、赤血球の変形能と血液粘度が改善されることが確認されました。
 このほか、別の研究者がEPAそのものを  週間毎日1.8〜2.7g ずつ投与する試験を行っていますが、やはり血液粘度と赤血球変形能がどちらも、統計的な有意差をもって改善されています。

フィブリノーゲンの血中濃度も低下する
 海外の調査では、魚油を投与すると血中のフィブリノーゲンが低下することが明らかにされています。
 フィブリノーゲンとは、出血したときに血餅(ドロッとした血の固まり)を作りだして、血小板と一緒に傷口の修復に働くたんぱく質です。非常に細長い形状をしているため、血液中に増えると、例えば赤血球と赤血球を結合させてしまうなどして、血液粘度を極端に上昇させる原因になります。
 それが、300人以上の虚血性心疾患および高脂血症の患者さんを対象にした研究( 17頁)で、魚油の投与によって、フィブリノーゲンの血中濃度が経時的に低下し、4年で3分の1(100r/dl)にまで下がることがわかったのです。
 動物は進化の過程で、出血に対しては過剰防衛するようになり、ヒトの現在のフィブリノーゲンの血中濃度は高すぎ、100r/dlがむしろ最適と考えられます。



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油


posted by ハートマン at 16:00 | EPA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高脂肪食でも心臓が元気な理由

EPA

グリーンランド人の脂肪源は海産物
 グリーンランドのウペルナヴィック地方で、1950〜74年の間に虚血性心疾患で死亡したグリーンランド人は、僅か3人でした。これは同じ年齢層のデンマーク人の  分の1以下の数値です(7頁表)。
 実はこの差は、両者が日常とっている脂肪の「質」に由来していました。当時のグリーンランド人は、非常に特徴的な食生活を送っており、主食はアザラシ、オットセイなどの海獣類、ほかは干した魚を食べるくらいで、野菜や牛肉、豚肉などの摂取量は皆無でした。つまり脂肪源はすべて海の生物由来のものだったのです。脂肪の質は、脂肪の主成分である脂肪酸で決まりますが、グリーンランド人の血中には海産物特有の「EPA(エイコサペンタエン酸)」という脂肪酸が多くなっていました。
 一方、デンマーク人の脂肪源は陸上動物の肉、卵、乳のほか、野菜や食用油からとる植物油が主で、海産物由来の脂肪はごく限られたものでした。それを反映して、血中には「アラキドン酸」という陸上の脂肪酸が増えていました。

多価不飽和脂肪酸がキーワード
 EPAとアラキドン酸は、どちらも「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸(食事で必ずとらねばならない脂肪酸)で、「n-3系」と「n-6系」に大別でき、n-3系の代表がEPAで、n-6系の代表がアラキドン酸です。
 まずアラキドン酸ですが、これは食事でとったリノール酸が体内で変化してできる脂肪酸です。リノール酸食品をエサにしている陸上動物にも含まれているので、それらを食べた場合は、直接アラキドン酸の形で取り込まれます。体内ではエネルギー源となるほか、細胞でさまざまな生理活性物質(9頁図)になり、細胞機能やホルモンの調節などに働きます。特に細胞増殖の盛んな胎児や乳児にとって重要な成分で、成人でも欠乏すると皮膚疾患などが生じますが、リノール酸や動物性食品が氾濫している現在の日本では、むしろとりすぎによる弊害のほうが深刻です。

EPAがアラキドン酸の「悪さ」を抑制
 一方、EPAは魚介類・海獣類などに多量に含まれている海棲生物特有の脂肪酸です。アラキドン酸と同様に体内ではエネルギー源となるほか、細胞で種々の生理活性物質になります。しかし、EPAが作る生理活性物質はアラキドン酸由来の物質を妨害するだけで、それ自身にはごく弱い活性しかありません。簡単にいうと、アラキドン酸由来の生理活性物質の働きをEPAは抑える方向に作用します。こうしたEPAの働きは、アラキドン酸過剰による弊害が問題となっている現状では、多くの病気の予防・治療に有効です。
 EPAを含む食品は海産物に限られるため、日常、魚をあまり食べない人はEPA不足が深刻です。欠乏すると皮膚疾患などが引き起こされてきます。欠乏までいかなくても、アラキドン酸との摂取比率が悪いと、細胞レベルから体の機能が損なわれるので要注意です。

海産物の脂肪が心臓を守った
 このようにEPAとアラキドン酸は、生体内の多くの場面で相反する作用を示します。したがって、どちらの脂肪酸が細胞膜の中に多いかで細胞の働き、ひいては体全体の健康状態が違ってきます。
 すなわち、グリーンランド人とデンマーク人の虚血性心疾患の死亡率の差は、EPAとアラキドン酸の摂取量の違いによって生じていたのでした。EPAの豊富な海産物が、グリーンランド人の心臓(冠状動脈)を丈夫に保っていたわけです。
 また、第二次世界大戦中に北欧で虚血性心疾患が減った背景にも、脂肪の総摂取量のほか、魚食の影響がうかがえます。当時、肉の入手が困難であった北欧では、肉の代わりに魚の摂取量が3倍に増えていたという興味深い事実があったのです。さらに、1949年当時の日本人に虚血性心疾患の死亡率が少なかったのも、EPAの多い海産物を多食していたことが関わっていたのは間違いないでしょう。

※図表省略



EPAは心臓を守る潤滑油
EPAは心臓を守る潤滑油

posted by ハートマン at 14:00 | EPA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月22日

過酸化反応を抑制する

食品添加物としてお墨付き
 抗酸化作用のあるビタミンとしてはビタミンCが知られています。しかし、ビタミンCは水溶性であるため、細胞レベルでの効果はあまり期待できません。
 その点、ビタミンE類は脂溶性であるため、その作用をいかんなく発揮することができます。            ビタミンEの抗酸化力の強さは、さまざまな食品に抗酸化剤としての添加が認められていることからも、うかがい知ることができます。

定説を覆す研究報告
 そうしたビタミンE類の中でも、もっとも抗酸化力に富んでいるのは、αトコフェロールであるというのが、これまでの定説でした。
 しかし、最近になって、それを覆す研究データが相次いで報告されています。
 たとえば、インドのバーバー原子力研究センターのカーマットらは、培養したネズミの脳細胞(ミトコンドリアの脂質とタンパク質)に人工的に酸化ダメージを与え、そのダメージについて、トコトリエノールの高濃縮物とαトコフェロールでは、どちらがより強く抑えられるかという実験を行なっています。
 結果は上段の図の通りです。
 図の縦軸は、過酸化物の量、すなわち活性酸素によって酸化された脂質やタンパク質の量を示しています。
 αトコフェロールは何も処置しない対照に比べれば、脳細胞の酸化をいくぶん抑えていますが、トコトリエノール高濃縮物の抗酸化力は、それをはるかに上回っているのがわかります。
 また、ネズミの肝組織(ミクロソーム膜)の脂質の過酸化反応に対して、トコトリエノールは、αトコフェロールの四〇〜六〇倍の抑制効果を示したとの報告もあります。



※図省略



驚異の抗酸化力トコトリエノール
驚異の抗酸化力トコトリエノール


posted by ハートマン at 20:00 | トコトリエノール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高純度の精製に成功して登場

八種類のビタミンE
 トコトリエノールはビタミンEの仲間であると述べましたが、そのことが判明したのはそう古いことではなく、一九六〇年代のことです。
 長年の研究により、実はビタミンEには、八種類あることがわかったのです。
 そのうちの四種類がトコフェロール類で、残り四種がトコトリエノール類。それぞれが、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)と分類されました。
 トコフェロールやトコトリエノールといっても、馴染みのない方が多いと思いますが、これらのうちで、もっともビタミンE効力が強いのがαトコフェロールといわれ、それまではビタミンEといえば、このαトコフェロールを指すことが多かったのです。
 ところが、ここ十年来の研究で、それにまさる効力を有するものとして、にわかに脚光を浴びてきたのがトコトリエノール類なのです。

トコトリエノールの研究が遅れた理由
 同じビタミンEの仲間でありながら、トコトリエノール類の研究は大幅に遅れていました。
 というのも、トコフェロールが植物油に広く存在するのに対して、トコトリエノールを含む食品は、そう多くはなかったからです。
 しかも、それらの食品中のトコトリエノールの含量はごくわずかで、研究用に純度の高いトコトリエノールを入手するのが困難だったという背景があったのです。
 ところが、十年程前、マレーシアの研究機関がパームヤシを原料に、トコトリエノールの高純度精製に成功しました。それを契機として、研究開発が一気に加速されたのです。

パーム油に多く含まれる
 トコフェロールは13頁の表のように、各種植物油にまんべんなく含まれていますが、トコトリエノールの場合は、その種類は限られています。
 米胚芽やココナツ、大麦、小麦種子から抽出した油脂中に比較的多く見られますが、なんといっても、もっとも多く含んでいるのがパーム油です。
 とはいっても、その含有率は〇・一%という微量にすぎません。それが技術の進歩により、七〇%近い高濃度の抽出に成功したことにより、本格的な研究対象として、表舞台に登場するようになったのです。



※表省略




驚異の抗酸化力トコトリエノール
驚異の抗酸化力トコトリエノール




posted by ハートマン at 16:00 | トコトリエノール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

こんな症状にもアスタキサンチンを

胃潰瘍 
 胃潰瘍をつくる重大因子として、最近は「ピロリ菌」という細菌が注目されています。
 ピロリ菌が胃壁に感染すると、それを殺菌するために活性酸素が大量に発生し、胃壁に炎症を起こします。そうしたことが繰り返されると、胃の炎症部位が潰瘍化し、胃潰瘍が生じてくるのです。
 デンマークで行なわれた動物実験ではアスタキサンチンの投与でピロリ菌による胃の炎症が抑えられたという報告がでています。

冷え症 
 血行をよくする働きのあるアスタキサンチンは、冷え症対策にも最適です。
 実際に、冷え症で悩んでいる人にアスタキサンチンの豊富なサケを毎日食べてもらうと、一週間ほどで手足の冷えがやわらぐ例が数多くみられています。
 冷えは、さまざまな病気や症状の誘因にもなるので、日頃からアスタキサンチンをとって血行を良好に保っておきたいものです。




活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン


posted by ハートマン at 20:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

目を健康に保つうえでも有効

加齢や紫外線による「白内障」予防に
 前の頁で、糖尿病性の白内障についてふれましたが、糖尿病でなくても白内障はしばしば起こります。
 例えば、加齢にともなう白内障。ある程度の年齢になると、目のレンズ(水晶体)が固くなって濁りはじめ、光を通しにくくなります。これは紫外線によって発生した活性酸素が、水晶体を酸化してサビつかせるためです。そのまま放っておくと、視野がだんだん狭くなって物が見えにくくなり、やがてまったく見えなくなってしまいます。
 また、若い人でも、長時間にわたって強い紫外線にさらされると、同じように水晶体が酸化されて、白内障が起こりやすくなります。「雪目(雪盲)」は、その最たるものです。
 こうした白内障を防ぐうえで、強い抗酸化作用をもつアスタキサンチンは大いに役立ちます。

「加齢黄斑変性症」の進行も抑える
 白内障とともに多い目の病気に「加齢黄斑変性症」があります。
 加齢黄斑変性症は、年をとるにつれて物がだんだん見えにくくなる病気です。
 黄斑(網膜の中央にある黄褐色の部分)は、ものを見るために最も大切な部位で、カロチノイド色素が集まっているところでもあります。ところが、この部位は、強い光(紫外線)で活性酸素が発生しやすく、加齢によって血行が悪くなると、黄斑が変性してしまい、物が見えなくなってくるのです。
 現在のところ、加齢黄斑変性症に対する有効な治療法はなく、難病とされていますが、この病気の進行を抑えるためにも、アスタキサンチンの抗酸化力が役立ちます。



活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン

posted by ハートマン at 18:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚の「赤み」に秘められた新事実

サーモンピンクはアスタキサンチン
 アスタキサンチンは、赤橙色を呈するカロチノイドの一種で、主に海産物の筋肉や体表に多く含まれています。
 例えば、サーモンピンクと称されるサケの魚肉の色は、まさにアスタキサンチンの色であり、サケの卵のイクラやスジコも、アスタキサンチンの宝庫です。
 また、タイやキンメダイ、メバル、キンキ、ニシキゴイ、金魚といった魚の皮、そしてエビやカニの甲殻と身の赤色も、アスタキサンチンによって生み出されています(  頁の表参照)。
 ちなみに、エビやカニの甲殻は、生の状態ではくすんだ褐色をしています。これは、生のままの甲殻の中では、アスタキサンチンがたんぱく質と結びついて存在するためで、加熱することによりアスタキサンチンがたんぱく質から離れて本来の赤橙色を発します。エビやカニを熱湯でゆでると一瞬にして鮮やかな赤色に変わるのはこうした理由によります。  逆に、生の状態では魚肉が赤いのに、加熱すると白くなる魚もあります。マグロやカツオなどがそうですが、これらの魚肉の赤色はミオグロビンという別の色素によるもので、アスタキサンチンの色ではありません。
 加熱しても赤い、あるいは加熱すると赤くなるのが、アスタキサンチンと覚えておくといいでしょう。

赤い魚ほどアスタキサンチンが豊富
 アスタキサンチンは、天然の魚介類に豊富に含まれるほか、養殖のタイやサケ、マスの「色揚げ剤」としても使われています。これらの養殖魚のエサにアスタキサンチンを混ぜて与えると、魚肉や皮の赤みが増して、商品価値がぐんと高まるからです。
 また、アスタキサンチンの豊富なオキアミ色素やエビ色素などは、食品の着色料としても認可されていますが、ほかの天然色素にくらべて高価なため、実際にはごく一部でしか使われていません。今後、アスタキサンチンの健康効果が広く知られるようになれば、食品への添加も進むことになるでしょう。
 いずれにしても、魚を彩る鮮やかな赤い体色は、単に見た目がよいだけでなくさらなる別の付加価値を秘めています。 別の付加価値とは、現代病の九割以上に関与しているといわれる悪玉の活性酸素を取りのぞく作用、すなわち抗酸化作用です。




活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン


posted by ハートマン at 16:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サケの色とアスタキサンチン

アスタキサンチンの抗酸化力は、アスタキサンチンを豊富に含んでいるサケにとっても欠かせないものです。
サケは川の上流で孵化し、ある程度成長すると川を下って海へ出ていきます。そして数年後、再び産まれた川へ戻って産卵し、その一生を終えます。「母川回帰」と呼ばれる習性ですが、こうした川の往来でサケが通る浅瀬は、太陽の紫外線が強く差し込み、活性酸素(特に一重項酸素)が発生しやすい状況にあります。そこでサケは、活性酸素から身を守るべく、アスタキサンチン(一重項酸素を消去する力が強い)を体内にため込む機構を進化の過程で獲得したと考えられます。
なお、サケに含まれるアスタキサンチンは、エサ(オキアミやエビなど)由来のものです。エサから補給したアスタキサンチンを筋肉にどんどん蓄積し、あの独特のサーモンピンクがつくられるほか、産卵期になるとオスの場合は体表へ、メスの場合は卵巣へアスタキサンチンが移動して、それぞれの婚姻色を呈したり、卵(スジコ・イクラ)を赤く染めていきます。最近の研究では、サケの卵の正常な孵化にもアスタキサンチンが関与している可能性が示唆されています。
私たち日本人は、昔からサケの身や卵を好んで食べ「赤いものほどおいしい」といって珍重してきました。養殖のサケは、商品価値を上げるために色揚げ剤として飼料にアスタキサンチンを添加しているぐらいですが、アスタキサンチンの存在など知るずっと以前から、人は本能的にその有用性を知っていたのかもしれません。


活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン


posted by ハートマン at 14:00 | アスタキサンチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

ビタミンB12

基本的な働き/赤血球の合成に必要
 ビタミンB  は抗悪性貧血ビタミンともいわれ、葉酸と同様に、正常な赤血球を作るのに不可欠のビタミンです。この二つのビタミンは、働く場所は異なるものの、体内では常に協力しあって働いており、どちらが欠けても正常な赤血球を作ることができません。

欠乏症/悪性貧血
 欠乏症も葉酸と同じで「巨赤芽球性貧血」と呼ばれる悪性貧血が生じてきます。またB  が欠乏すると、葉酸の利用(補酵素型への変換)がうまくいかなくなって、結果的に葉酸欠乏を招くことにもなります。

上手な取り方/菜食主義者は要注意
 B12の栄養所要量は、成人で二・四μgとされています。ごく微量ですから、欠乏の心配はほとんどありません。
 ただし、食事でとったビタミンB  を体内に吸収するには、胃の粘膜が分泌する特別なたんぱく質(内因子)が必要なので、胃を切除した人は、胃がある程度の大きさに回復するまで注射でB12を投与し続ける必要があります。
 また、B12は植物には含まれていないため極端な菜食主義者では欠乏しやすく、菜食偏重の母親から生まれた子供は、乳児期から欠乏状態の例が多いという報告があります。少量でもB12の豊富な動物性食品をとることが望まれますが、それが無理な場合は海藻類の摂取をおすすめします。ある程度のB12 補給源にはなります。


※表省略




各種ビタミンのはたらき
各種ビタミンのはたらき


posted by ハートマン at 20:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葉酸

基本的な働き/細胞を作るのに必要
 葉酸は、アミノ酸の代謝や核酸の合成、たんぱく質の合成に必要なビタミンです。細胞の増殖が正常に行なわれるうえで不可欠な栄養素です。

欠乏症/悪性貧血
 葉酸が不足すると、細胞の増殖に支障が出てきます。特に、葉酸不足の影響を強く受けるのが、骨髄中で活発に作られている赤血球です。
 赤血球の中の、酸素を運ぶ役目をもつたんぱく質(ヘモグロビン)の合成がうまくいかず「巨赤芽球性貧血」という悪性貧血が引き起こされます。

上手な取り方/濃緑色の葉野菜に豊富
 栄養所要量は、成人で二〇〇μgとなっています。また、許容上限摂取量は一〇〇〇μg(=一mg)です。
 葉酸が欠乏することはあまりありませんが、細胞分裂の盛んな胎児にとって重要なビタミンと思われますので、妊婦は葉酸の豊富な濃緑色の葉野菜を積極的にとることをおすすめします。



各種ビタミンのはたらき
各種ビタミンのはたらき



posted by ハートマン at 18:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ナイアシン

基本的な働き/B  との共通性が多い
 ナイアシン(ニコチン酸)も、B2と同様に三大栄養素のさまざまな代謝(酸化還元反応)に補酵素として関与します。B2と共同で働くことが多いのですが、ナイアシンは生体内に最も多量にある補酵素なので、所要量がB群の中では抜きんでています。

欠乏症/中南米に多い皮膚炎
 ナイアシンが欠乏すると、ペラグラ(イタリア語で「荒れた肌」の意)と呼ばれる病気が生じます。これはアフリカなどに多い病気で、紅斑・水泡など皮膚炎のほか、下痢、食欲不振、精神神経症状をともなうことが知られています。日本では、ナイアシン欠乏はほとんどみられませんが、アルコール依存者に発生した例があります。

上手な取り方/体内で合成できる
 ナイアシンの栄養所要量は、成人男性で一六mg、成人女性で一三mgです。
 ほかのB群に比べて必要量は多くなっていますが、体内でもトリプトファン(必須アミノ酸の一種)を材料に少量作られるため、不足する心配はまずありません。そこで所要量は、正確にはナイアシン当量(NE)と書きます。ただし、トリプトファンからナイアシンを作るときには、ナイアシン自体も必要なので、所要量は満たしておくことが大切です。

過剰症/血管拡張や顔の紅潮
 ナイアシンは水溶性ビタミンですが、過去に過剰症がみられた例があります。食肉などの生鮮食品に、発色補助剤として添加された結果、それを食べた人に血管拡張や顔の紅潮などが起こったのです。その後、生鮮食品へのナイアシンの使用は禁止されています。
 成人の許容上限摂取量は三〇mgです。



※表省略



各種ビタミンのはたらき
各種ビタミンのはたらき



posted by ハートマン at 16:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビタミンB2

基本的な働き/発育の促進に必要
 ビタミンB2は、三大栄養素のさまざまな代謝(酸化還元反応)に補酵素として関与します。B2が、発育促進に必要なビタミンと言われるのはこのためです。

欠乏症/皮膚・粘膜の炎症
 ビタミンB  の欠乏は、皮膚・粘膜の炎症として現われます。口内炎や口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などが典型的な症状です。
 かつて津軽地方で多発した「シビ・ガッチャキ症」(皮膚症状と痔疾)は、低たんぱく食と白米の過剰摂取によるビタミンB  欠乏が原因と考えられています。

上手な取り方/抗生物質の連用に注意
 ビタミンB  の栄養所要量は、成人男性で一・二mg、成人女性で一・〇mgです。
 抗生物質や向精神薬(睡眠薬・鎮静剤など)を連用すると、B  欠乏が生じる場合があるので注意しましょう。


※表省略


各種ビタミンのはたらき
各種ビタミンのはたらき


posted by ハートマン at 14:00 | 各種ビタミン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月19日

老化が気にかかる人

個人差の大きい老化
「あの人はいつまでも若いね」
「まだ三十代で通用するよ」
 中年世代の同窓会にありがちな会話です。平等に年は重ねたのに、若々しい人あり、老けこんでいる人あり。老化にも個人差があることを思い知らされます。
 老化の原因をつくっているのも活性酸素。この活性酸素をどれだけ撃退できるかで、老化のスピードに差が出ます。
 私たちのからだには、活性酸素の破壊行動から身を守る「酵素(SOD)」が備わっています。ところが、年をとるにつれて、この酵素の働きが弱まってしまいます。
 そうすると、活性酸素はますます暴れまわり、細胞や血管を老化させます。老化した細胞は発ガンの可能性が高くなり、老化した血管は動脈硬化などのきっかけをつくります。
 そこで注目されはじめたのがベータカロチンです。ベータカロチンはSODと同様の働きをして、活性酸素をやっつけてくれるのです。ベータカロチンは老化防止に役立つ貴重な栄養素なのです。



ガン・成人病にβ−カロチン
ガン・成人病にβ−カロチン


posted by ハートマン at 20:00 | βカロチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベータカロチンは誤解されていた

ベータカロチンとビタミンA
「カロチンは人間の体内で分解してビタミンAになる」
 こんなふうに記憶している人は多いと思います。
 長い間、カロチンの働きについては、ビタミンAに変化する部分だけが注目されてきました。カロチンにビタミンAの補欠選手のような印象がいまだに強く残っているのはそのせいです。
 ビタミンAは、レバー、ウナギ、バター、牛乳などの動物性食品に豊富に含まれています。ですから、食料事情が悪かった時代には、ビタミンAが不足になりがちでした。
 ビタミンAが欠乏すると、暗いところで視力が落ちる夜盲症(鳥目)になったり、皮膚がカサカサになったりします。日本がまだ貧しかった頃は、こうしたビタミンA欠乏症にかかる人が少なくありませんでした。
 しかし、そんな話も今は昔です。日本人の食生活は豊かになり、ビタミンA欠乏症はほとんど見られなくなりました。
 おかげで、ビタミンAに変化する栄養素として値打ちがあったカロチンのお株も、一時は下がってしまいました。

新たな研究で復活したベータカロチン
 いささか人気の落ちていたカロチンでしたが、ベータカロチンとして復活しました。その後の研究により、ベータカロチンのガン抑制効果など重要な働きがいろいろと明らかになってきたからです。
 ベータカロチンにとって、ビタミンAに変化するのは、ほんの一部の働きに過ぎなかったのです。それどころかガン、成人病といった現代人を悩ます病気に効くという報告が相次いだため、今度は以前にも増してベータカロチンのお株は急上昇というわけです。




ガン・成人病にβ−カロチン
ガン・成人病にβ−カロチン






posted by ハートマン at 18:00 | βカロチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カロチンとは色素のことなの?

ベータカロチンブーム?
 最近、よくCMなどでベータカロチンという言葉を耳にしませんか?
 スーパーや薬局などでも、「ベータカロチン入り」をうたったジュースや錠剤などを、たくさんみかけるようになりました。
 これらの商品は実際によく売れているそうで、たとえばベータカロチンを多く含んだニンジンジュースを発売している某メーカーでは、驚異的な売り上げを示しているそうです。
 このベータカロチン、いったいどんな成分なのでしょう?
「カロチンなら学校で習った覚えがあるけど、ベータカロチンは知らない」
 こういう人は意外に多いのではないでしょうか。
「カロチンというのは緑黄色野菜に豊富に含まれている栄養素ですよね」
 まあ、栄養素といっても間違いではありませんが、むしろカロチンという名前は「色素」を表すものなのです。
 色素でよく知られているのは、緑の葉に多い葉緑素で、クロロフィルという言い方もあります。このクロロフィルと兄弟のようなものが、赤や黄系統のカロチンというわけです。
 そして、そのカロチンには、クロロフィルに整腸作用などがあるように、さまざまな効能があるのです。
 私たちが緑黄色野菜からとっているカロチンのほとんどは、じつはベータカロチンです。だから、カロチンすなわちベータカロチン、と考えていいでしょう。
 ところが、近頃はベータカロチンという呼び方が主流になっています。というのも、カロチンについての研究が進み、中でもベータカロチンの働きが注目されてきたからです。

ガンにも効果あり!
 なぜ、このところ急にベータカロチンが注目されるようになったのでしょう? それはやはり、ベータカロチンがガンに対して、かなりの予防効果があるということが確認されてきたからです。
 いまだに「不治の病」とされ、そのメカニズムもはっきりとは解明されておらず、特効薬も見つかっていないガン。この病気を予防できるというのですから、ベータカロチンがいちやく健康食品のエース級にのしあがったのも、うなずけますね。



ガン・成人病にβ−カロチン
ガン・成人病にβ−カロチン


posted by ハートマン at 16:00 | βカロチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする