2018年01月16日

食後の中性脂肪の増加を妨げる(赤ワイン)

食後は中性脂肪が増加する
 経口(食事から)摂取した脂肪は、腸管で吸収された後、リポ蛋白のカイロミクロン(乳状脂粒)となって全身の血液に出現します。ですから、食後はとくに中性脂肪が高まることになります。これを「食後高脂血症」と呼んでいます。
 これまで、血液中のコレステロールや中性脂肪の量を考える時、空腹時(十二時間以上絶食)のデータをもとに考えてきました。しかし私達は一日に三回食事をするわけですから、食後の状態にもっと関心を払う必要が実際にはあるのです。

赤ワインが血中への出現を抑制する
 筆者らが行なったネズミとヒトによる実験では、この食後の中性脂肪の増加が、赤ワインを摂取することで有意に抑えられることがわかりました。
 実験では、ネズミを二群に分けて絶食させた後、一方の群には脂肪だけを与え、もう一方には、脂肪と一緒に赤ワイン(十倍に濃縮したもの)を与えて、一定時間ごとに血中の脂質を測定しました。すると、食後では赤ワイン摂取群の中性脂肪が、約四二%も低くなっていたのです。このことは、ヒトでも同様に食後二時間と四時間で中性脂肪の増加が抑えられる結果が認められました。
 さらに分析すると、食後の中性脂肪の増加を抑制しているのは、カイロミクロンの増加がみられていないことから、赤ワインの何らかの成分の作用によって、腸管での脂肪吸収が抑えられているためであることがわかったのです。
 それがポリフェノールなのか、それ以外の成分なのかは、まだはっきりしていません。しかし、脂肪の吸収抑制と、ポリフェノールの抗酸化作用と考え合わせてみると、赤ワインが動脈硬化予防の一助になる食品であることは間違いないものと考えます。




体の酸化を防ぎ血管を若返らせる赤ワイン
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2018年01月11日

フレンチ・パラドックスの意味する事(赤ワイン)

世界一のワイン消費国
 世界的に赤ワインが注目を集めるようになったのは、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれる疫学的事実との関連からでした。
 フレンチ・パラドックスとは、欧米諸国で高頻度に見られる冠動脈硬化疾患の死亡率と、高い脂肪摂取率(特に動物性脂肪の大量摂取)との間に正の相関が見られているにもかかわらず、フランスにおいては、高脂肪摂取の割に冠動脈硬化疾患の死亡率が低いことを言います。
 確かに、フランスの冠動脈硬化疾患の死亡率は十万人当り男性で九四人、女性は二十人と少ないもの。この数は死亡率第一位の北アイルランドの約四分の一、スコットランドの約七分の一に相当します(十三頁参照)。
 なぜフランスでは冠動脈硬化疾患の死亡率がここまで低いのか。それは十二頁の図表からも想像できように、赤ワインの関与が昔から言われていました。フランス人が愛飲し、世界一の消費量を誇る赤ワインこそが低死亡率の謎をとくカギとして言われていたのです。

ジャパニーズ・パラドックス
 また、フランス同様に虚血性心疾患率の低い国が他ならぬ、わが日本です。これには西欧にくらべ脂肪の摂取率が低いこともありますが、お茶をたくさん飲むからだ、ともされ「ジャパニーズ・パラドックス」と呼ぶこともあります。前述のように、お茶には抗酸化物のカテキン類が豊富に含まれています。



体の酸化を防ぎ血管を若返らせる赤ワイン
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2018年01月05日

お茶と赤ワインの渋い関係

多くの種類があるポリフェノール
 近年の赤ワインブームは、バブル期のボジョレ・ヌーヴォー(新酒)争奪戦とは違った趣があります。ステイタスとして購入するのではなく、もっと身近な家庭でも飲む「健康的なお酒」として一般に広がっています。そのブームの推進役となった成分が、赤ワインに特に多く含まれている「ポリフェノール」です。
 ポリフェノールとは、果実や野菜など植物に必ず含まれている成分で、光合成によりつくった糖分の一部が変化したものです。その分子構造によって多くの種類があり、植物によって含んでいる種類と比率はさまざまです。
 たとえば、黒ブドウやブルーベリーなどの果皮の「色素」であるアントシアニンは、ポリフェノールの一種ですが、ブドウが原料の赤ワインの中にはアントシアニンをはじめとして、苦味、渋味成分のカテキン、タンニンなど、数十種類のポリフェノールが含まれています。

お茶の渋みもポリフェノールの一種
 茶の間、の言葉に表されるように、日本人の食生活に欠かせない飲み物が、お茶です。お茶の「渋味」のもとになっている主な成分を「カテキン」といいます。お茶をたくさん飲む人がガンになりにくいのはカテキンが関係している、との報道でご存じの方も多いでしょう。このカテキンもポリフェノールの一種なのです。

含有量は赤ワインが群を抜く
 赤ワインのポリフェノールを測定すると、一〇〇_g中に一五〇〜三〇〇_cのポリフェノールが含まれています。
 ところが、同じワインでも白ワインには十分の一ほどしかポリフェノールが含まれていません。それは、赤と白の原料の違い、つまり、赤ワインはブドウの果皮も種もすべて使用するのに対して、白ワインはブドウの皮と種を取り除いて発酵させるためです。赤ワインの赤色と渋味は、ポリフェノールのなせるわざだったのです。


体の酸化を防ぎ血管を若返らせる赤ワイン
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2017年12月18日

見直される木炭

 日本で最古の木炭は、愛知県喜多郡肱川町、鹿の川にある石灰岩の洞窟から発見されたもので、簡単な工程で作られていました。この洞窟は約三〇万年前の遺跡で、北京原人と同じ時代に木炭を燃料にしていた旧原人が住んでいたと推察されます。
 このように歴史の古い木炭ですが、木炭が日本で最も多く使われたのは昭和一五年で、生産量は約二七〇万トンにも達しています。昔は燃料として各家庭で使われた木炭も、近頃は焼鳥屋かうなぎ屋で見かけるくらいです。
 ところが今、「備長炭」が見直され、燃料以外の用途でも使われだしているのです。ウバメガシという硬い木が原料の備長炭は、硬くて多孔質の性質から、部屋の消臭剤や水道水の浄化に、そしてお風呂に入れて浴用剤として使う人が増えています。
 また、備長炭には焼かれた際にミネラルが豊富な灰分が生成しており、これがお湯に溶けだし、温泉のような効果があります。多孔質の備長炭は吸着力があるので、お湯の汚れを除く作用もあります。


アトピー・冷え性の改善に木酢液+お風呂健康法
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2017年12月14日

入浴剤人気もう一つの理由(木酢液)

 温泉が健康にいいのは重々承知していても現代人は忙しくて温泉まで行く機会はそう多くはありません。そんな時、家庭のお風呂を簡単に温泉のようにできる入浴剤は重宝なものです。
 日本で初めて浴用剤が売られたのは以外に古く明治時代で、東京・日本橋の津村順天堂(現・潟cムラ)が作った「浴用中将湯」でした。
 今では多くの会社が入浴剤を販売していて、年間七〇〇億円以上の売上げがあります。製品は無機塩類(芒硝、重曹)、生薬配合が主流ですが、最近になり酵素入りやハーブ入り入浴剤の人気も高くなっています。
 入浴剤の売上げが増えている背景には、近年増えているアトピーの治療に使う人が増えていることもあるでしょう。住環境の変化でほこりやハウスダスト、化学物質にアレルギー反応を起こす人が急増していることは周知の通りです。
 木酢液がマスコミで取り上げられた理由もアトピーに効果がみられたからにほかならず、入浴剤として人気が出てきています。



アトピー・冷え性の改善に木酢液+お風呂健康法
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2017年12月11日

入浴方法で効果が違う(木酢液)

全身浴と部分浴
 湯船に首までつかる「全身浴」の代わりに、湯に手足だけをつける「部分浴」は、浴室に行けないような人でよく行なわれ、部分浴を簡単に出来るような部分浴製品も開発されています。
 部分浴とはいっても、お湯につけている部分からの温熱刺激は全身に伝わり血液循環をもたらすので、冷え性や循環器障害の人の入浴法として人気なのです。
 また、ハーブや薬草などを入れると足から成分が吸収されるので、効果は一段と高くなります。
 アトピーの人は化学物質に敏感なので、入浴剤を入れた部分浴から始めて、自分の肌に刺激のないことを確認してから、全身浴に入浴剤を使うぐらいの慎重さが大切でしょう。

疲労回復にハーブ入り「足浴」
 足を温めるだけで全身の血行が良くなり、意外と疲労がとれ、気分も爽快になります。特に香りの強いハーブを入れると適度な刺激があり効果も大です。
 バケツなどに湯を用意し、新鮮なハーブ一つかみと荒塩を大匙一杯入れます。よく使うハーブはラベンダー、セージ、スィートマジョラム、タイムなどで、ショウガ、カラシ、コショウなどのスパイスも血行を助けます。イスに腰掛けて膝下まで湯に入れ、一〇分間そのままにしておくと、足の疲れをはじめ、風邪のひきはじめに効果があります。


腰痛をやわらげる「腰浴」
 浴槽内に座り、ウエストの位置までお湯を入れ、三八―四〇℃のお湯に一五分間入ります。この方法は全身症状が優れないときやのぼせやすい人に向いています。また、湯温を高めの四二℃にして腰浴すると腰痛が緩和します。


肩こりをほぐす「シャワー浴」
 肩こりにはシャワーの温度をややぬるめの三九℃ぐらいにして、肩に一〇分お湯をあてて温めてから、肩を回したり、手をあげたり運動しながら、筋肉をほぐします。その後、四二℃ぐらいの熱いお湯を五分ほど患部にあてて温めると、血行がよくなります。腰痛も同様に患部を温めることをお勧めします。

湯冷めしない効果的な入浴法
 全身浴で一〇分入浴する場合、一〇分間続けて湯船につかるよりは、五分間湯船につかって、三分間出て、また五分間つかる方が、体の芯から暖まり、湯冷めしにくくなります。




アトピー・冷え性の改善に木酢液+お風呂健康法
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2017年12月04日

入浴で変化する体のはたらき(木酢液)

心臓、血管
 入浴すると水圧によって下肢部の血液を心臓に送り込むようになります。その結果、心臓からの心拍出量(血量)が通常の三割ほど増えるとされます。酸素や栄養を体の各組織に多く供給し、筋肉にたまった乳酸などの疲労物質の排泄を促して、疲労回復を早めます。

内分泌器官
 ホルモンは生命維持に欠くことができなく、体内の脳下垂体、副腎、甲状腺、性腺などから放出されています。入浴による温熱刺激は内分泌腺を刺激し、一時的にホルモンの血中濃度を高めます。

腎臓
 腎臓には体内の水分の調節と老廃物の排泄という作用があります。入浴するとナトリウム利尿ホルモンの分泌により尿量が増えますが、一方、温熱刺激によって腎臓のレニン分泌、アルドステロン分泌され、尿量を減らそうとする作用もあります。

消化器官
 四〇℃以上の熱い湯は交感神経を刺激しています。すると、胃液の分泌が抑えられるので、胃酸過多や胃潰瘍の人には良いのですが、食後の入浴はよくありません。

脳・神経系
 入浴には裸になる開放感と浮力による浮遊感があります。そして、ぬるめの温浴では精神を落ち着かせ、副交感神経系の緊張を高めます。その結果、脈拍数は減り、血圧も下がります。
 逆に高温の湯では神経は高ぶり、交感神経が興奮するので脈拍数は増え、血圧を高めます。そんな時は首までどっぷりつかるのではなく、心臓から上部を出して入浴すると心臓の負担が減ります。





アトピー・冷え性の改善に木酢液+お風呂健康法
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2017年11月30日

備長炭風呂で温泉気分にひたる

アルカリイオンを含む入浴剤
 備長炭にはカルシウムなどのミネラルが多く含まれており、アルカリ性です。したがって、お風呂に入れると、アルカリイオンを含む入浴剤になります。
 特別な備長炭の入れ方、などというものはありません。ポンと、そのまま入れるだけでもいいのですが、袋かネットに包むとなおいいでしょう。
@炭は、太くても細くてもかまいません。A一人槽で一キログラムくらいが目安ですが、二〜三キログラム入れると、湯がとてもまろやかになります。

備長炭温泉風呂≠フ効果
 体がよく温まり、湯冷めせず、肌もスベスベになります。中には「腰痛や肩こりがなおった」「肌がきれいになった」という方もおられます。
 炭は湯垢を分解する働きがあるので、一週間くらいはお湯を取り替えなくても、サラ湯として使えます。湯垢も浴槽につきません。
 一か月に一回くらいきれいに洗い、乾燥させれば、三〜四か月は使用できます。

備長炭の神秘
備長炭の神秘

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2017年11月27日

肉や魚がおいしく焼ける理由【備長炭】

秘密は燃焼温度
 それではなぜおいしく焼けるのかを、もう少し理論的に説明しましょう。
 日本の炭の権威である林学博士の岸本定吉氏(炭焼きの会会長)の研究を参考にさせていただきます。
 それによると、第一は炭の燃焼温度です。肉や魚を表面を焦がさないように焼くには、一三〇〜一五〇度くらいが適温で、うなぎのかば焼きのように肉身に水分の多い場合は一六〇〜一七〇度くらいがよく、焦げやすいものは九五〜一〇〇度くらいでゆっくり焼くのがコツなのですが、備長炭はその燃焼特性(前頁参照)から、うちわ一本でこの温度調節が自由自在にできるのです。おいしく焼ける秘密はここにあります。
 第二は、赤外線の効果です。燃えている炭火の表面からは赤外線が出ています。この赤外線がうまみ成分(グルタミン酸)をつくる働きをします。肉をひきしめ、うまみ成分を逃さずに中までよく火を通すので、風味豊かな味がかもしだされるのです。

見逃せない灰の効用
 第三は、炭の灰の働きです。備長炭には二〜三%の灰分(セラミック)が含まれています。この灰の中には、カリウム塩類が四〇%、カリ塩類が二〇%も含まれていて、アルカリ成分がきわめて高く、これが料理に付着して脂肪酸を中和し、うまみを守っているのです。
 昔、NHKテレビで焼き物料理の実験が放映されたことがあります。炭火、ガス火、電機器具、電子レンジの四機種のうち、味のよかった順は@炭火AガスB電気C電子レンジでした。番組では、遠赤外線とカリの含有量の違いだと説明されていました。



備長炭の神秘
備長炭の神秘


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2017年11月21日

「備長炭」人気の秘密は何か

「備長炭使用店」の看板が目に付く
 飲食店街を歩いていると、よく「炭焼き」の看板を見かけます。焼き鳥屋、うなぎ屋、コーヒー店など本格派を自認するところなら、ほとんどが炭火を使って焼いています。
 そのほかステーキ、せんべい……などにも使われています。バーベキューも炭で焼くとおいしさが全然違います。
 炭の中でも、「おいしさを生む日本一の炭」と評判が高いのが備長炭です。東京とか大阪の一流うなぎ蒲焼き店には、ケヤキの分厚い板に毛筆書体で「紀州備長炭使用店」と書かれた看板が掲げられています。
 ひところは、備長炭といえばうなぎ屋専門の燃料≠ニいった感がありましたが、最近はいろいろな料理店で使われています。
 備長炭が高級料理の燃料として好まれるのは、ひとえに燃焼性にすぐれているからです。

おいしい水、温泉効果、消臭作用…
 もちろん燃焼性だけではありません。 そのほかに、備長炭は木炭としてのいろいろな特性を持っています。
 有機物を吸着する作用で、カルキ臭の強い水道水をおいしい水に変えたり、ごはんをふっくらおいしく炊いたり、ペットやトイレ・冷蔵庫などのいやな臭いを消す消臭剤の働きもしてくれます。
 お風呂に入れれば、肌を美しくしたり、淘フを芯から温める「温泉効果」もあります。
 まくらの中に入れると、ぐっすり眠れる安眠まくら≠ノなります。

将来、大きく広がる備長炭の活用
 備長炭を家の床下や壁などに埋炭∞敷炭≠オて、余分な電気をアースし、不要な電磁波の障害をなくし、自然のリラクゼーションをつくりだす試みも進められています。
 炭を粉状にして畑などにまくと、作物の成長を助け、農薬や化学肥料を減らすこともできます。環境にもやさしい備長炭なのです。
 このように、備長炭の効用は数え上げればきりがありません。
 備長炭が見直されればされるほど、その活躍の場は、これからますます大きく広がっていくことでしょう。
 次の章で、備長炭の作用とその活用法をくわしく説明しましょう。

備長炭の神秘
備長炭の神秘


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2017年11月20日

「備長炭」は樫の木の蒸し焼き?

炭は木材を蒸し焼きにした燃料
 備長炭はウバメガシ(姥目樫)という樫の木を材料に作られる堅い良質の白炭≠フことです。白炭といってもわからない人が多いと思います。まず炭のことから説明しましょう。
 木材を蒸し焼きにすると炭になります。炭とは、「木材を蒸し焼きにしてできる燃料」のことです。木炭とも称されます。 みなさんも経験があると思いますが、薪や木が燃えたあと、黒くなって残ります。これを燠といいます。この燠が木炭のそもそもの始めでした。

炭には「黒炭」と「白炭」がある
 炭は、焼く温度によって黒炭(こくたんとも言う)、白炭(はくたんとも言う)に分けられます。
 黒炭、白炭とも製炭法はほとんど変わりませんが、最後の炭の消し方によって違いが出てきます。
 炭は窯の中で焼かれます。
 窯の中で原木の炭化≠ェ進みます。炭化が終わったところで窯口をふさぎ、窯が冷えてから炭を取り出すと、炭には火がついていないので真っ黒です。真っ黒なので「黒炭」とよばれます。
 一方、炭化が終わったところで窯口を全開して空気を入れると、炭は赤熱化≠オ、黄金色に透き通ります。
 これを窯の外にかき出し、消し粉(水を加えて湿気を持たせた木の灰)をかけて消火冷却します。
 灰をかぶった炭の表面は白いので「白炭」とよばれます。備長炭はこの白炭の代表的なものです。
 なお空気を入れる頃合と、炭をかき出す頃合は、炭焼き職人の長年のカンと経験で判断します。これによって炭の良し悪しが決まるのです。




備長炭の神秘
備長炭の神秘

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2017年11月16日

骨折、寝たきりの原因になる【牛乳】

脳血管疾患に次いで多い原因
 骨粗鬆症でこわいのは骨折です。骨がもろくなっていて、ちょっとした力がかかると骨折を起こしやすいからです。老人の骨粗鬆症による骨折は年間で10万人を越えるとされます。
 骨折の多い体の部位は、25頁の図に示すように、背骨、手首、腕、股の付け根です。中でも最もこわいのは股の付け根の骨すなわち大腿骨頸部の骨折です。
 大腿骨頸部骨折を起こすと歩けなくなるので、寝込むことになります。そのまま恢復が遅れると筋肉や骨がますます弱まり、寝たきりになってしまいます。寝たきりになると刺激も少なくなり、ボケを起こしたり、体力が低下して余病を併発しやすくなります。そのため1割くらいの人は1年以内に亡くなってしまうといいます。
 わが国では寝たきりの原因で一番多いのは脳血管疾患によるもので、これに次いで多いのが大腿骨頸部骨折によるもので、寝たきりの2割くらいを占めるといわれています。高齢化社会における深刻な社会問題でもあります。



牛乳で強い骨づくり
牛乳で強い骨づくり


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2017年11月14日

骨粗鬆症の診断基準は?【牛乳】

骨量の減少と臨床から判断
骨粗鬆症とは「骨量が減少しかつ骨組織の微細構造が変化し、そのため骨がもろくなり骨折しやすくなった病態」と定義されています。
 骨粗鬆症を大別すると、原発性骨粗鬆症と続発性(二次性)骨粗鬆症になります。後者は何らかの病気があってその影響で起こるもので、元の病気の治療がまず行われなければなりません。一般に問題になっているのは前者の原発性骨粗鬆症で、老化に伴って起こるものです。
 骨量は老化に伴って減少しますので、どこまで減ったら骨粗鬆症と診断するかの基準がなければなりません。日本骨代謝学会では、骨粗鬆症の診断を骨量の減少と臨床症状の二つを重視する立場から、数次の改訂を経て、原発性骨粗鬆症の診断基準を23頁の表のように定めています。

骨萎縮度と骨密度量値
 外から大きな力が加わったわけでもないのに椎骨がつぶれたような骨折が起きており、骨量の減少が認められる場合に骨粗鬆症と診断されます。また、骨折がなくても「骨萎縮度」がU度以上か、「骨密度量値」が70%未満の場合にも骨粗鬆症と診断されます。
 骨萎縮度はX線撮影によって測定されます。そして骨密度はデキサ法(二重エネルギーX線吸収法)が最も正確とされています。最近は超音波によりかかとの骨を測る方法が普及してきましたが、この方法は安全で装置も比較的安価という利点がありますが、デキサ法ほどの信頼度はないので、スクリーニング的に用いられています。


牛乳で強い骨づくり
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2017年11月09日

成長期はキシキシ骨が伸びる?【牛乳】

20歳前後に最大骨量を迎える
 3kgで生まれた赤ちゃんは3〜4ヶ月で体重が2倍、1年後には3倍、そして20年後には20倍になります。これに伴って骨が増加することはいうまでもありません。ただ量が増加するだけでなく、その中味が充実します。中味の充実度は「骨密度」あるいは「骨塩量」という数字で示されます。まさに音もでそうな速さで大きくなり、充実していくのです。
 骨密度が最高になる点を最大骨量(ピーク・ボン・マス)といいます。このピークに達する年齢は、しばらく前までは30歳頃とされてきました。しかし、近年骨密度の測定法が進歩し、手軽に測定できるようになった結果、若い人達の測定も行われるようになり、従来の見方は大きく変えなければならなくなりました。すなわち13頁の図に見られるように女子では18歳頃、男子では20歳頃であることが分かったのです。

骨の貯蓄が老後に役立つ
 従来は、後述の骨粗鬆症を予防するために、高齢者のカルシウム摂取が重視されてきました。しかし、骨の老化が始まってからカルシウムを補給しても、骨塩量の減少をくい止めることは容易ではありません。それよりも最大骨量を高めておけば、たとえ高齢期になって骨量が減っても骨粗鬆症になる危険が少ないと考えられるようになってきました。いわば貯金が多ければ、少々使い込んでも破産することがないようなものです。
 そうはいっても、40年後の骨粗鬆症を防ぐために、20歳頃の骨量を高めておけと勧めても、若い人達にはピンとこないでしょう。辻学園の廣田先生は若い人達の骨密度を長年調査してこられましたが、その結果18〜24歳の女性の約10%は60歳以上に相当する骨密度しかなく、そのうち3%はいつ骨折を起こしても不思議でない危険な状態であったと報告しています。骨粗鬆症は決して高齢者だけの問題ではないのです。



牛乳で強い骨づくり
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2017年11月07日

日本人はカルシウムが足りない【牛乳】

若年層でとくに少ない
 飽食といわれる現在の日本人の食生活は、栄養的に見ると過剰が問題です。しかし、カルシウムだけは別です。毎年行われる国民栄養調査の成績では、平均的にカルシウムがいつも不足になっています。平成7年の成績では、カルシウムの摂取量は平均栄養所要量に対して97%でした。平均が100%ということは、ちょうどよい状態ということではなく、半分の人はオーバーで半分の人はアンダーということです。したがって、97%ということは不足の人の方が多いということです。
 平均が不足ということ以上に問題なのは、9頁の図のように10歳代後半から20歳代、30歳代の若い層が大きく落ち込んでいることです。後述のように、骨の実質が出来上がるのは、10歳代後半から20歳代にかけてですから、この時期のカルシウム不足は高齢期になっての骨粗鬆症の危険を大きくします。

欧米に比べ乳製品の摂取が少ない
 日本人のカルシウム摂取不足の最大の原因は牛乳・乳製品の摂取が少ないからです。カルシウムの摂取量のうち牛乳・乳製品由来が、アメリカでは75%、イギリスでは56%といいますが、わが国では平成6年の国民栄養調査によれば、所要量を満たしている世帯で31%、所要量を20%以上下回っている世帯では21%と、著しく低い結果になっています。
 日本人のカルシウム所要量の平均は1日600mgですから、20%不足ということは120mgです。この量は牛乳120mlに含まれる量です。日本人が今より100ml牛乳を多く飲めば、カルシウム不足はほとんど解消することになります。


牛乳で強い骨づくり
牛乳で強い骨づくり

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2017年11月06日

乳酸菌の整腸効果

乳酸菌と食べ物の栄養
 乳酸菌の発酵によって食べ物の栄養分が変化することがあります。
 たとえばタンパク質は、乳酸菌の作る酵素によって一部はアミノ酸にまで分解され、腸から吸収されやすくなります。
 ビタミンには、乳酸菌に使われるもの(ビタミンCやビタミンB12など)と乳酸菌によって作られるもの(葉酸など)があり、それに伴って発酵食品では元の食品中のビタミン含量が増減します。

乳酸菌は下痢を予防し回復を早める
 下痢は、腸の細胞が病原菌や腐敗菌の出した毒素によって障害を受け、腸管からの水分の吸収がうまくゆかなくなって起こります。乳酸菌は病原菌や腐敗菌のすみかやエサを奪うことによって、腸外へ追い出します。また、乳酸菌は増えながら乳酸や酢酸を出して腸内環境を弱酸性に傾けます。そのような環境は病原菌や腐敗菌よりも発酵菌に都合がいいので、有害菌の減少と定着乳酸菌の増加をもたらし、安定な腸内細菌叢が回復します。



乳酸菌は腸内の働きもん
乳酸菌は腸内の働きもん

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2017年11月02日

乳製品以外の乳酸菌の利用

乳酸菌の発酵でできる漬け物
 野菜などを塩や酢に漬けると、腐敗菌の増殖が抑えられて保存がきくようになります。これが漬け物です。日本には、みそ漬け、かす漬け、からし漬けなど、とても多くの漬け物がありますが、一部の塩漬けでは漬かっている間に乳酸菌による発酵が進みます。特に、京都の伝統的な漬け物であるすぐきやしば漬け(生しばづけ)には乳酸菌が豊富です。またぬかみそ漬けでは、ぬか床に住んでいる乳酸菌と酵母が野菜を発酵します。ほかに、ピクルスやサワークラウトも乳酸菌が発酵した漬け物です。
 野菜を漬けるには、まず塩漬けにして細胞液を浸出させます。糖分を含むこの細胞液が乳酸菌の栄養となるのです。漬け物類は、ぬかみそ漬け以外、ふつう種菌は使わず、野菜や漬け物樽に付着した乳酸菌で発酵が進みます。よく見つかる乳酸菌は、桿菌ではプランタルム菌、ブレビス菌など、球菌ではリューコノストック属やペディオコッカス属の菌です。塩漬け状態で増殖する漬け物の乳酸菌は、高い浸透圧に耐えることができます。

酒造りにも乳酸菌が一役
 日本酒は米のでんぷんを麹かびが糖分に変え、それを清酒酵母がアルコールに変えてできあがります。伝統的な酒造りでは、乳酸菌発酵でできた乳酸が清酒酵母を増やすために重要な役割をします。
 大豆が原料のみそやしょうゆの製造においても、発酵の主役はやはり麹かびと酵母ですが、乳酸菌も風味を良くしたり良質の酵母を増やすために大事な役割をしています。



乳酸菌は腸内の働きもん
乳酸菌は腸内の働きもん



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2017年10月31日

乳酸菌研究の歴史

パストゥールが発見した乳酸菌
 肉眼では見ることができない細菌(多くは長さが一〇〇〇分の一〜三ミリメートル)は、十七世紀にオランダのレーウェンフック(A.v.Leeuwenhoek)が自ら作った顕微鏡によってはじめて人類の目に触れることになりました。しかし細菌類がどんな働きをしているのかは十九世紀になるまでわかっていませんでした。乳酸菌を発見したのはフランスのパストゥール(L. Pasteur)で、一八五七年、甜菜(砂糖大根)糖のアルコール発酵漕の中で、乳酸を作りながら増える細菌として報告しました。同じ頃、ドイツのコッホ(R. Koch)は結核やコレラの原因が細菌であることを突き止め、目に見えない微生物が人間の世界と切っても切れない関係にあることが明らかになったのです。
 その後いろいろな乳製品から乳酸菌が見つけられ、一八九九年にはフランスのティシエ(H.Tissier)が乳児の便からビフィズス菌を見つけました。

メチニコフの不老長寿説
 乳酸菌と健康の関係が注目されだしたのは、二十世紀初めに、ロシア生まれの細菌学者メチニコフ(E.Metchnikoff)による、ヨーグルトの「不老長寿」説が広まってからです。
メチニコフは、細菌学と免疫学を研究し、細胞が異物を取り込む食細胞現象の発見によってノーベル賞を与えられましたが、人間の老化についても研究しました。その過程で、ブルガリアのある地方では百歳を超える長寿者が多く、彼らはヨーグルトを常に飲んでいることを知りました。そこでメチニコフは、
「腸の中にいる腐敗菌が有害物質を出して人間は老化するが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌(ブルガリア菌)は腐敗菌を追い出すことができ、それによって老化を防ぐことができる」
 と、発表しました。ところがその後、食べたブルガリア菌は胃の中でほとんど死に、腸の中でほとんど増えないことがわかり、一時乳酸菌の研究は下火になりました。
 一九五〇年代以降になると、培養技術が進歩して腸の中に住み着いているほとんどの細菌の純粋培養が可能になりました。そして、これらの腸内細菌の一角を占めている乳酸菌は、人間の健康維持に大切な役割をしていることが改めて認識されるようになったのです。



乳酸菌は腸内の働きもん
乳酸菌は腸内の働きもん




posted by ハートマン at 11:26 | 健康ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

乳酸菌とはなんだろう?

乳酸菌はミルクの菌?
 みなさんは「乳酸菌」というと何を思い浮かべますか。「ヨーグルト」、「ビフィズス菌」などの答えが返ってきそうですね。最近は、テレビのCMや新聞広告でもさかんに宣伝されていますから、「下痢や便秘に効く」、「おなかにやさしい」ということをご存じの方も多いでしょう。どうも、乳酸菌というと、ミルクの中で増えてくる体に良さそうな菌、というイメージが一般的みたいですね。
 たしかに、乳酸菌はミルクとも関係が深く、食べたり飲んだりすればおなかの調子を良くします。けれども、乳酸菌は決してミルクの中だけで増えるわけではなく、またその効用は下痢や便秘には限りません。この冊子では乳酸菌とはどんな生物で、どう利用されているか、乳酸菌が私たちの健康とどう関わっているか、そして、乳酸菌の上手な摂取法についてお話ししたいと思います。

乳酸を作る細菌=乳酸菌
 乳酸菌というのは、糖(炭水化物)を分解して主に乳酸を作り出すことによりエネルギーを得ている、いろいろな種類の細菌の総称です。乳酸は、その名前からはミルクがイメージされますが、炭素と酸素と水素の原子から成る分子構造を持った弱酸性物質で、人を含む動物組織のエネルギー代謝でも作られます。
 結核菌とか、コレラ菌とかいえばそれぞれ一種類の細菌を指しますが、乳酸を多少でも作る細菌はたくさんあり、どれとどれを乳酸菌というのかということは、実は少しあいまいなのです。

役に立つ細菌=乳酸菌
 たとえば、ビフィズス菌は、糖から乳酸と酢酸を作ること、酸素があるところでは増殖できないことなど、ほかの乳酸菌とは性質がかなり違うのですが、一般的には乳酸菌の代名詞のようになっています。
 また、乳酸を作る細菌の仲間の多くは人間にとって無害ですが、なかにはありがたくない菌もいます。特に連鎖球菌のグループには、皮膚の化膿菌や虫歯の原因菌(ミュータンス菌)などの病原菌も多くあります。これらの菌は乳酸を作るという性質では乳酸菌のグループに属しますが、乳酸菌のイメージに合わないからか、あまり乳酸菌として扱われません。どうもかなりいいかげんなのですが、乳酸をたくさん作る細菌のうち、人間に役立つか害がないと思われる一群の細菌を乳酸菌と呼ぶことにしてこれからお話しを進めたいと思います。



乳酸菌は腸内の働きもん
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posted by ハートマン at 07:04 | 健康ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

目の網膜中心静脈閉塞症にも有効【納豆】

コストと安全面からも注目
 ナットウキナーゼの血栓溶解能を期待して、最近は臨床的にも納豆が網膜中心静脈閉塞症の患者などの治療に使われ、実際に良い成績が得られています(39ページ写真)
 鳥取大学医学部での例をみてみましょう。58歳の男性の患者さんは、突然、右眼の急激な視力低下を自覚し、右眼の「切迫期網膜中心静脈閉塞症」と診断。すぐに内服治療を受けたが良くならず、入院加療となりました。そして、内服と止血剤の点滴とともに、市販の納豆1パック(100g)を毎日夜食に摂取してもらったのです。
 すると、10日目には眼底出血が消え、20日後には眼底静脈の閉塞の改善が見られ、視力も回復しました。その後も一週間に二度の納豆食事療法を継続したところ、2ヶ月後には血管の走行に異常はみられず完治。また副作用もありませんでした。これは納豆中のナットウキナーゼの線溶亢進作用が功を奏したものと思われます。



血栓を防ぎ骨を強くする納豆のネバネバ効果
血栓を防ぎ骨を強くする納豆のネバネバ効果



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